2024年 4月 26日 (金)

ダルビッシュ「歓声」に帽子取らず手も振らず…イチロー絶賛

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   ダルビッシュ有投手(25)がきのう10日(2012年4月)、メジャー公式戦に初登板した。けさのスポーツ紙は一斉に2ページ展開などで伝えたが、中身は「ほろ苦デビュー」。そのせいか、「スッキリ!!」の扱いは何とも中途半端なことになった。むしろ、きのうの「前触れ報道」の方が派手で、番組トップでファンの熱狂ぶりを伝えたが、試合が始まった直後のニュースで「イチローのヒット、川崎への押し出し四球などで、2回までに5失点」と速報した後はコメントすらなしだった。

「あれが一番よかった。帽子を取ってたらたいしたことない」

   で、けさはどんな扱いかと楽しみ(?) にしていたら、3番ネタだった。試合はさすが強力レンジャーズ打線がマリナーズを打ち崩し、11対5で圧勝。ダルも6回途中まで投げて初白星をあげた。だが、イチローには3安打、川崎も1四球1安打といいとこなし。

   試合後の会見では、「体が勝負にいきたくて精神とアンバランスだった」と話した。イチローについても「すごい選手だということもあるし、こっちが綱渡りの投球だったので、だれに対しても打たれて当然だった」といった。 つまりは、抑える時は抑えるぞということか。

   そのイチローはダルが6回降板したときの様子を褒めた。マウンドを降りるダルに、地元ファンは盛大な拍手を送ったのだったが、ダルはそれに応えなかった。

「帽子をとらなかった姿はすごくよかった。この内容では、というプライドが見えた。あそこで帽子を取っていたらたいしたことはないとおもったかも。あれだけ歓声を浴びて、グッと内に秘めているものがあったはず。あれが一番よかった」

   ダル自身は「あんなピッチングで称えてくれたので、申しわけないと思った」

日ハム時代から開幕戦はいつも不調

   司会の加藤浩次「大量失点でしたね」

   キャスターのテリー伊藤「テキサス・レンジャーズというチームでよかった。いちばん悔しい思いをしているのはイチローですよ。3安打してるのに勝てないという、自分のチームに対して」

   加藤「体と精神のアンバランスというのはどういうこと?」

   テリー「日ハムでも勝ってない。オレは開幕戦はいつもこうなんだといってた。気負いもあった。冷静にしていたが、いいとこみせようという気持ちがあった」

   あとはみんなああだこうだ。だが、本当のところはダル本人にしかわからない。せっかく現地に記者がいたのだから地元ファンの声を聞いておくべきではなかったか。「ダルが申しわけないといってたよ」と言ったら何というか。そこがニュースだろうに。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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