2024年 5月 4日 (土)

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猫ひろしカンボジア代表辞退せよ!金銭疑惑浮上で国際問題化

   新潮、文春を読んでいると、猫ひろし問題は国際問題になりそうである。新潮はカンボジアのナンバー1マラソンランナーのヘム・ブンティン(26)に8時間インタビューしているので、そちらを見てみよう。ブンティンの記録は2時間25分20秒。猫はロンドン五輪に出るために必要な標準記録はおろか、この記録を上回ることもできていない。だが特例があるために出場が許されたのだが、その背景には猫側がカンボジアの要人たちに渡しているカネの力があるとブンティンは告発している。

   猫は選手層が薄いという理由だけでカンボジア国籍を取ったが、今も東京で暮らし芸能活動を続けている。ブンティンは貧しい家で育ち、苦労して北京五輪代表になった。だが、それでもナショナルチームの悲惨な状況は改善されなかったため、BBCとCNNが取材に来たとき、実態を洗いざらい喋った。それ以来、国との関係は悪くなっていった。

   そこへ渡邊健太郎という日本人が来て、支援したいと申し出る。そのとき猫にも会ったという。だが受け取ったのは900ドル1回だけだった。そして渡邊の会社は昨年(2011年)、カンボジア五輪委員会が主催するプノンペン国際ハーフマラソンに協賛金として3000ドルを拠出、今年も同大会で約2万ドルを負担することが決まっているという。カンボジアの英字新聞記者はこう話す。

「カンボジアでは何かを選ぶ時にお金が強い決定要素となる。そして2万ドルはこちらの国では大金。支援者から金銭が支払われなければ、委員会が猫を代表にすることを考えたかどうかさえ怪しいと思います」

   ブンティンはこう難じている。

「(中略)僕の自己ベストを超えたこともない。どうしてそんな選手がカンボジアの国旗を背負ってオリンピックに出場できるんだ! 簡単なことだろう、お金だ。お金を払って国籍を買い、オリンピック出場権も買ったんだよ」

   国際陸連は国籍変更後の国際大会出場についての規則を改正し、居住期間が1年を切っている場合は、例外を除いて五輪に出場できないとした。猫のカンボジア国籍取得は去年の10月で五輪は8月だから1年に満たない。

   「今回のような『背景』を国際陸連が知れば、例外適用が認められる可能性は低い」(スポーツ紙デスク)

   ニャンとも大変な苦境に追い詰められてしまった猫だが、国際問題になる前に辞退したほうがいいのではないか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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