TV番組の商品紹介「マスコミも注目!」にご注意…お金がらみの舞台裏

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   どーも自分の悪い癖がまた出てきている。子供の頃から親にも言われ、自覚しているのに、むくむくと頭を持ち上げてきた。他人が持っているものを羨ましがり、どうしても欲しがる癖だ。隣の芝生は青く見えると同じ心理なのかしら。全く気に止めていなかった商品なのに、知り合いが持っていたりすると、後光が差したかのごとく商品が輝きだし、ものすごく素晴らしいもののように思えて、喉から手が出るほど欲しくなってしまう。「あ~、あれやっぱり欲しいかも」なんて、淡く頭の片隅にインプットされてしまったら、とまることを知らないのが私の物欲だ。買うべきか、ガマンするべきか、そもそも人が持っているのを羨ましがって自分も買うなんてハシタナイなんて声も頭の中で聞こえてくる。

「芸能人、著名人の多くが愛用!」なんてかえって逆効果じゃないかな

   今回ターゲットとなったのは、アロマ機能がついた空気清浄機。以前インテリアショップで見かけた時は、その独特な丸いフォルムがバブリーな雰囲気でいい印象は持っていなかった。だいいち値段が高い。小さいものでも3万円ほどする代物に、使用するアロマ自体も高額。そして節電のこのご時世に、余計な電力を食うものを買うのはいかがなものかと思った。

   ところが、印象がガラリ変わってしまったのは、先日訪ねた友人宅でのこと。そこには、こやつのビッグサイズがなんと2台もあったのだ。玄関のドアを開けた時点でいいにおいがするな~と、某消臭剤のCMみたいなことをリアルにやってしまった。フワッと香るいい匂いがする家。これに鼻と心が奪われてしまい、その瞬間、私の物欲にボボっと火がついてしまった。

   帰宅後さっそくネットでチェックすると、その商品に関連するサイトがわんさか。「芸能人、著名人の多くが愛用!」「マスコミも注目!」という文字が踊っている。あぁ、またか。著名人の名前を出すことで買いたい気持ちがダウンするケースはないだろうか。なんだ、あの人と一緒なのかというのは、嬉しいようで嬉しくない複雑な消費者心理のような気がする。セレブも愛用とか、誰だよセレブってとイライラ。女ゴコロをくすぐるのは、著名人が持っているのよりも、知り合いが持っていたほうが購買意欲が刺激されてくるのになぁ。「あの人が持っているなら、私にも!」てな具合に。

取材装って接触―相手が乗ってきたら「広告料」要求

   そして「マスコミも注目!」。マスコミのはしくれとして、商品を取り上げる立場からちょっと一言。私もこれまで数多くの商品を番組で紹介してきたが、最近気になることがある。取材依頼で電話すると先方から言われるのだ。「これってお金出しての取材ですか」。最初は何を言っているのか頭にハテナマークが浮かんだのだが、これが1件や2件ではない。

   ある老舗醤油屋さんがその手口を教えてくれたのだが、取材依頼者はまず商品をほめちぎり、番組や雑誌の記事で紹介したい旨を懇切丁寧に説明。メーカーがその気になったところで、マスコミに乗ることで宣伝になるのだからと、広告費代と称して数万円要求するそうだ。おそらく下請け会社が製作費を浮かせるために苦肉の策として始めたのだろうが、全国に広がってしまっている。知人のディレクターも同じ経験があり、同業者として情けないと言っていた。

   商品を購入する際、マスコミも注目しているものならば、どのように注目されたのか、そしてステマ的なブログはないかを確認しないと、うかうか物も買えないような時代なんだな。さて、もう少しで「購入ボタン」をクリックするところだった私。「マスコミも注目」という文句に一気に物欲は減速したものの、やっぱりまだ欲しい。買ってしまったら満足して、たいして使わないのは目に見えているのだけれど。

モジョっこ

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