「高速バス/金沢~TDL」運転手2人バス6000~7700円…3500円の異常さ

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   群馬・藤岡市の関越自動車道で7人の死者と重体3人、重軽傷36人の惨事を引き起こした高速ツアーバスの実況見分がきのう30日(2012年4月)に行われた。散乱していた座席も元の位置に戻され、死亡した人の座席を特定して事故の全容が明らかになった。

   バスは左前部から防音壁に激突していて、防音壁は左窓際の5人を直撃、バスの左外側はほとんど最後部まで切り裂かれていた。コンクリート製の土台部分は10・5メートルもバスにめり込んでいた。死者と重傷者は左側に集中、右側の乗客は軽症が多い。

運転手コキ使って料金値下げ

   原因は運転手自ら「居眠りしていた」といっており、高速ツアーバスの運行実態が問われることになる。ツアーバスは旅行会社が企画・販売し、運行はバス業者が請け負う。2002年の規制緩和で生まれた形態で、料金の安さから需要が伸びている。きのうも東京・新宿駅西口のターミナルは盛況だった。利用者はバス事故の話にも、「心配だけど、安いから」「まあ、大丈夫かなと」と気にしていない。専門家は「バスの運行経費では人件費が圧倒的に高い。ここが安ければ料金も安くなる。運転手は同じ給料で働く時間が長くなる」と、安さの秘密をいう。

安い方いっちゃうよ

   金沢―東京ディズニー・ランドの料金でも、今回の事故を起こしたバスは3500円だったが、他社は4800円 とか6000円だ。あるバス運行会社は「6500円。 ゴールデンウィーク中は7700円。差は座席数と運転手による」という。このバスの運転手は2人だった。事故のバスの運転手は1人で、予定では上越道のはずが関越道を通っていた。走行距離は30キロほど長くなるが、居眠りは遠回りのためではなかろう。乗客の話では、社内アナウンス がよく聞き取れず、休憩中はハンドルに突っ伏すような格好で眠っていた。相当に疲れていたように見えたという。

   司会の加藤浩次「相当に疲れていたのか」

   東大教授のロバート・キャンベルは「この手のバスは、生活の手段として路線バスのような使われ方になっています。新宿西口でもターミナルに入れずに並ぶバスがあり、車体だって危なっかしいものが少なくありません。1度、実態を洗い直す必要がありますよ」

   キャスターのテリー伊藤「安いところがあれば、客は安い方がいい。どんどんそっちへいっちゃうとなると、やっぱり行政が安全重視にいかないと。多少高くなっても、2000円で安全が買えればそのほうがいい」

   先の京都・亀岡の学童に突っ込んだ事件もそうだが、居眠りは規則や規制では止められない。本人にしかできないのが、悲しいところだ。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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