逃げ続ける高橋克也「楽しみは居酒屋でウーロンハイとつまみ980円」

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   特別手配中のオウム真理教の元幹部・高橋克也容疑者(54)の最新の映像と写真を警視庁がようやく公開した。テレビはきのう6日(2012年6月)の昼、新聞は夕刊からだった。司会のみのもんたは「なんでもっと早く出せなかったのか」としきりに言う。まったくだ。写真のうち、少なくとも1枚は4日の夜には警察の手にあった。映像の方も5日には確認できていたはずだ。高橋が勤務先の会社の寮から姿を消して2日後の発表ではいかにも遅い。

捜査陣ひと足違いで取り逃がし!もっと早く映像公開してれば…

   高橋は菊地直子が逮捕された翌4日正午過ぎ、川崎市内の信金の窓口(ATMではなかった)で預金238万円を下ろしていったん社員寮に戻り、午後2時から3時ころ立ち去っている。警察が踏み込んだのは6時すぎだった。公開したのは、その窓口での2枚と昨年10月に会社に提出した証明写真。窓口の2枚は動画の一部だ。いずれも手配写真とまったく違った。証明写真は髪を七三に分け、マユも薄く、金属フチのメガネで顔もふっくらしている。窓口のはもっと締まった感じで髪はボサボサ、イケメン風にもみえる。

もっと早く

   証明写真をみた菊地は「高橋です。一緒にいたころより老けている」と話したというが、 高橋と接していた会社の同僚らは「似てない。窓口の写真の方が今の顔」と言っている。いずれにしても、これでは手配写真なんか何の役にも立たない。まるで別人だ。手配写真と似てないという点では菊地も同様だった。 だからこそ、一刻も早く公開すべきなのだが、警察は預金を引き出した事実を発表しながら、なぜか写真は半日遅かった。高橋は会社でも預金でも「櫻井」という偽名を使っていたが、部屋にあった綿棒のDNAから高橋だとわかった。その確認の時間だったのか。

   公表後半日で41件の通報があり、前日の4件と比べれば公表の効果は明らかだ。しかし、これだけの現金を持った以上、逃走を続ける意図は明らかで、まずは寮周辺から防犯カメラの解析などで足取りを追う辛抱強い捜査になる。これもまた写真と同様、 どの方面に向かったという情報はきめ細かく出すべきなのだが、警察の頭はそれほどやわらかくはあるまい。

逮捕・有罪になれば「無期懲役」

   彼がなぜ逃げるかについて、地下鉄サリン事件被害者対策弁護団の中村裕二弁護士は、「教団での役割から無期懲役になる可能性が高い。25年から30年は務めないといけない。いま54歳だから罪を償ってやり直しができないからだろう」という。

   高橋は川崎出身で、土地勘と都会の利を生かして潜伏していたわけだが、みのは「10年以上も何も情報がなかった。友だちにばったり会う可能性だってあるじゃないかと思うんだけど」といぶかる。

   菊地と2人で10年を過ごしたアパートが報道陣に公開された。オーナーは「部屋を出たあと、生活感がないので驚いた」という。10年もいれば畳もカベも汚れるはずが、物を置いた跡すらなかったというのだ。「何もなかったのかも」。居酒屋の話では、いつもウーロンハイとつまみで960円だったそうだ。つましくひっそりと過ごした17年が浮かび上がる。顔が割れたいま、それがいつまで続くか。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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