2024年 4月 27日 (土)

高橋克也「最新の人相・仕草・行動」専門教授が分析・作成

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   オウム真理教の元信徒、高橋克也容疑者(54) が消息を絶って1週間が過ぎた。警視庁は連日のように写真や似顔絵を公開しているが、すべて4日(2012年6月)までのものだ。それ以降はどこのカメラでもキャッチできていないから仕方ないのだが、そこで「朝ズバッ!」は専門家4人を引っ張り出して謎解きをした。

「八の字」に足振り出すがに股歩き

   高橋が住んでいた会社の社員寮からJR川崎駅までの道筋は、表通りにはずらりといっていいほどの監視カメラが並んでいた。およそ1.5キロの間を数えると34個もあった。しかしまだ見つかっていない。東大生産技研の佐藤洋一教授は川崎付近のカメラ事情に詳しい。「写っていると思うが、 それをいかに見つけ出すかだ。人海戦術で時間をかけているところ」という。

   目撃情報はある。大きなキャリーバッグを引いて、歩道ではなく車道の端の自転車用の白線の上を歩いていたという。歩道をにらむカメラを避けているのは明らかだ。寮の部屋には防犯カメラの性能を並べた雑誌があった。阪大産業科学研の八木康史教授は、「普通の人が読む内容ではない。警戒心をもって生活していたのが感じられる。カメラは10メートルも離れると顔は見分けられないという感じで、意識して防犯カメラの死角を動いている」と解説する。

   しかし、八木教授は歩く姿から個人を識別する技術(歩容認証)があるという。大金を引き出した信用金庫から高橋が立ち去る後ろ姿の映像にも特徴が出ている。「八の字」に足を振り出すがに股のようだ。「無意識では同じ歩き方になる。顔が見えなくても個人の識別ができる」という。

   ただ、カメラに写らないことにははじまらない。川崎のタクシーは車載カメラが7割近く。だが、高橋は意図的にカメラのあるタクシーを避けているようにみえる。街中でも避けて歩いている。

合成3D映像「似顔絵より少し優しい感じのスマートな顔」

   となると次は顔か。写真・似顔絵と防犯カメラの映像にはかなりの差がある。名古屋工大梅崎太造教授は数万という顔を見てきた経験から、やはり「違う」という感じをもった。そこで、警察発表の写真、映像、似顔絵をもとに、「実像」を合成してみせた。似顔絵をベースに、目つきは証明写真、唇は手配写真を持ってきて、さらに3D化して防犯カメラの動画と対照させることで、「似顔絵より少し優しい感じのスマートな顔」ができあがった。「捕まるのは時間の問題だと思いますがね」

   寮の部屋からは多数の書物が見つかったが、ほとんどは精神世界のものだった。恵泉女学園大の川島堅二学長は「麻原の写真・説法などが見つからないということは、それを否定したのだろう。が、オウムから得た世界観とか人間観をオウムを通さないで構築しようとしていた可能性が高い」と話す。

   司会のみのもんた「周りをよ~く見てください。必ず見つかりますから」

   未解決事件に出されている懸賞金の話もある。高橋には1000万円だ。杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)は「金額が上がってから通報が増えている。ただ、懸賞金に頼りすぎると警察の士気が下がる」

   いや、とっくに下がってるんじゃないの。昨年暮れにやはりオウム特別手配犯だった平田信が出頭してきたのに追い返したり、今回も写真の公表が遅かったり…。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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