2024年 4月 29日 (月)

増税弱者に税軽減やカネばら撒き―惨敗必至でも選挙対策に忙しい野田政権

   鵜匠(自民党)に操られた鵜みたいに自民党の要求を丸のみし続ける野田首相、タイムリミットまであと1日だ。「税と社会保障の一体改革協議」は合意に達することができるのか。残されているのは民主党の看板政策である「後期高齢者医療制度の廃止」「最低保障年金の創設」などだが、民主党のマニフェスト撤回となるだけに、党内の反発は必至だ。

自民党提案丸呑みに民主党内「何のための政権交代か」

   13日(2012年)の参院予算委員会で改めて決意を問われた野田首相はこう答えた。「大きな覚悟を持った(自民の)ご提案と受け止めておりますので子細に検討させていただきます」。この後、野田は「自民党案をベースに修正を加え民主・自民で共同提案とするよう」前原政調会長に指示した。

   当然、民主党内から異論が続出した。小沢元代表は「皆さまに訴えた肝心要の年金制度も忘れ去られ、捨て去られようとしているのが今日の状態」。鳩山元首相も「自民党案を基本的にのむような形の結論が出れば、何のために政権交代を果たしたか意味が失われる」と怒る。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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