イチロー結果出して来季残れるか!?「ヤンキースのプレー保証3か月」
司会のみのもんたが「きのうは驚いた」という。イチローの電撃トレードがナマで飛び込んできて、イチローの言葉が聞けた。そのあとすぐにヤンキースの8番ライトで先発出場し、3回の初打席でセンター前ヒット。さらに盗塁も決めた。最高のデビューだった。
ただ、きのう24日(2012年7月)の「朝ズバッ!」はこのニュースに対応しきれなかった。移籍の会見映像は流れるが、イチローの日本語以外は日本語訳のテロップもなし。朝8時から始まる他局のワイドショーより時間が早い「朝ズバッ!」は会見の尻尾は切れてしまった。
井上貴博アナ「ヤンキースのジラルディ監督なんて、だれなんだか。ヤンキースのTシャツを着たおじさんとしかわからなかった」
移籍会見で言葉濁した「ヤンキースで価値重ね…。いや、危ない質問なので中止」
会見でイチローは絶句した。「ヤンキースのプレーヤーとして、価値を重ねていったときに…」と言いかけて、「やめます。危ない質問なので中止。ごめんなさい」
これは確かに微妙だった。イチローのマリナーズとの5年契約は今年(2012年)で切れる。マリナーズの残り分(200万ドル)をヤンキースが引き継ぐ形になるが、プレーの保証は3か月だけなのだという。来季残れるかどうかは、今後の実績次第というわけだ。
イチローを送り出すマリナーズのファンは温かかった。彼がバッターボックスに入ると、タンディングオベーションとなり、イチローは打席をはずして帽子をとって深々と2度頭を下げた。
背番号は「51」から「31」に変わった。この日のヒットは大リーグで2534本目。試合後、イチローは「シアトルのファンの前でプレーできて大変特別な日になった。(スタンディングには)ありがたい。一生思い出に 残る日」と話した。
「CBSテレビ」は「ヤンキースは、将来殿堂入りする選手を獲得した」と伝え、「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙は「こんにちはイチロー」と大きな記事で「200万ドルはもうけもの」と書いた。
東京・新宿グッズ店「マリナーズ51番ユニフォーム」注文10倍
移籍を父の宣之さんも兄の一泰さんも知らなかった。相談などはなく、宣之さんも 「いい大人だからね」と笑っていた。むしろ、走り回ったのはファンのほうだった。東京・新宿のメジャー・グッズを扱う店は電話が鳴りっぱなし。マリナーズの「ICHIRO51」のユニフォーム(3万450円)は通常の10倍を超える注文。数時間で40枚の売れ行きは「驚異的だ」という。「51はオリックス時代からですからね」というファンもいた。
TBSのメジャーリーグ担当の笹田幸嗣記者はシアトルから中継で、「シアトルのファンは、イチローのため、シアトルのためにとポジティブに受け止めている」という。
みの「ヤンキースでの役割は?」
笹田「プレーの保証は3か月だけ。ここで出塁、足、守備、優勝に貢献できるかを見て次が決まる」
みの「当然、来季を考えているでしょう」
笹田「絶対に結果を出す。そのための決断だという思いは強いと思います」
ニューヨークではJNNの樫元照幸記者が、「輝いている時代のイチローではないが、足も守備もトップレベル。打率が上がったらもうけものというのが、ヤンキースファンの受け取り方です」と伝えた。ヤンキースでは黒田選手が活躍している。きのう24日も4連敗を止め10勝目をあげたが、 イチローのニュースのおかげでマスコミの扱いは小さいという。日本人の二枚看板ができればいいが…。