2024年 4月 26日 (金)

なでしこ惜しかった!まれに見る激闘…勝敗の差はシュートの運不運

   世界最強のアメリカと戦ったなでしこジャパンは、昨年(2011年)W杯と五輪の連覇を目指したものの2-1の惜敗で終わった。日本では10日未明(2012年8月)の試合だったが、内容は両チームとも眠気を吹き飛ばす激闘を繰り広げ、見ごたえのあるいい試合だった。

佐々木監督「今大会で一番よくやってくれた。胸を張って帰ろう」

   なでしこが徹底的にマークしたのは、ワンバックとモーガンという2人の「重戦車」だったが伏兵がいた。前半、MFロイドにゴールを決められ、後半もロイドに追加点を奪われた。

   しかし、1点を先取された後、なでしこの猛反撃が始まった。再三ゴールを脅かし、後半18分にゴールを狙った澤穂希のシュートは阻まれたが、このこぼれ球を澤がパスして大儀見優季がゴールにねじ込んだ。その後もなでしこの猛攻は続いたが、世界最強の守護神、ソロに阻まれて追加点が取れなかった。

   澤は戦いをふり返り、「悔しいですけど、自分たちがやったサッカーはアメリカに劣っていなかった。悔いはないです」と晴々した表情で語った。選手たちと円陣を組んだ佐々木則夫監督はこう語ったという。「負けたとはいえ、今大会で一番よくやってくれた。胸を張って帰ろう」

リードしてても最後まで攻撃緩めないアメリカの凄さ

   スタジオでは、司会の加藤浩次が「激闘でしたね。最高の決勝戦でしたよ。W杯より良かった」と絶賛する。大竹七未(元日本代表)も「素晴らしい試合で感動しました。今大会で一番なでしこらしいサッカーという内容でした」とほめながら、こう評価した。

「W杯と五輪で女子サッカーの位置付を日本の中で変えてくれた。選手たちに感謝の気持ちでいっぱいです」

   ただ、サッカー解説者として試合を振り返り、「言いたくはないんですけど、強いていえば、ラスト1本の精度が命運を分けたなと…。それと、アメリカが本当に素晴らしかった。最後の残り5分、3分でも攻め続ける姿勢を見せてくれた。普通は相手のカウンターが怖いので止めるんですが、アメリカも素晴らしかったですね」

   加藤「なでしこが金を取る瞬間をどこかで見たいですね。できればリオでみたい」

   アメリカを相手に4年越しのリベンジが待ち遠しい。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中