レスリング「金」の小原日登美「選手は引退。子作りに励んでママになりたい」
ロンドン五輪が終わり、さまざまな事件事故が起きているが、「とくダネ!」のスタジオにはまだ五輪の余韻が漂う。けさ16日(2012年8月)は、レスリング女子48キロ級で金メダルに輝いた小原日登美選手(31)・康司(30)夫妻が出演、聞かれるままに「夫婦でつかんだ悲願!」のあれこれを語った。
夫唱婦随でやってきて「最初で最後の五輪出場」
小原は「非運の女王」といわれた。アテネ五輪で女子レスリングがオリンピックの正式種目になったが、小原の51キロ級は種目外とされた。階級を変更しなければならないが、上の55キロ級には無敵の女王・吉田沙保里が、下の48キロ級には妹の真喜子がいた。55キロ級に挑戦したものの吉田に敗れ、引退を決意して八戸の実家に戻り、引きこもりになり体重も20キロ増えた。
しかし、高校のレスリング部の後輩の康司と結婚、夫婦で減量とトレー二ングに励み、ロンドン五輪の切符を手にした。31歳で「最初で最後の五輪」とのぞんだ大会で見事に金メダルを獲得した。アナウンサーの笠井信輔はその当日、小原のこれまでの苦難を伝える映像を見ながら涙をこらえることができなかった。
「夫のことですか?コーチとは呼ばない。コージですね」
スタジオに現れた小原は試合後の瞼の腫れも引いてスッキリした表情だ。笠井はお決まりのように「恋のタックルはどちらが先に攻めたのですか」
小原「その話になると、そっちからあっちからとけんかになるのですが、友達の時からなんでも相談できる後輩でした」
司会の小倉智昭「同時にタックルにいっていたんだよ」
笠井「小原さん、康司さんを何と呼ぶんですか。コーチとは呼ばないでしょ」
小原「コージ(康司)って、呼んでいます(一同大笑い)。でも、みんなの前では恥ずかしいから、オイ、オイと」
司会の菊川怜「なんか、すごくラブラブですね」
小倉「最初で最後といっていましたが、レスリング、これからどうしますか」
小原「選手としては悔いはないので、この経験を後輩に伝えていきたいと思うのと、私生活としてはママになりたいというのがあります」
これからは人生の金メダルを、ということだろう。