2024年 4月 30日 (火)

橋下新党「持ち上げ派」週刊現代、「冷ややか派」週刊ポスト読み比べ―さて、あなたはどっち?

寝たきり三國連太郎「灰になるまで役者」執念のリハビリ

   「週刊文春」が博多のHKT48から脱退させられた古森結衣(14)の父親に「娘は無実。不当解雇されたのです」といわせている。彼女はHKT48一期生に合格して、博多の劇場から通える場所にアパートを借り、母親は自宅と博多を往復する生活をしていた。だが、ファンと直接交流してはいけないというルールを破り、父親によると身に覚えのないファンの専門学校生の家にお泊まりしていた「疑惑」で退団させられたのだそうである。

   「AKB48残酷物語」と打っているわりにはどうということない話であるが、こうした不満の残る解雇を続けていると、近々AKB48運営側への不平不満が一気に噴き出すのではないか。

   同じ文春に名優・三國連太郎(89)が老人ホームに入っていたという記事がある。厳密にいうと、医師や看護師が常駐している介護機能を備えた療養型病院らしい。息子の俳優・佐藤浩市によると、ある手術の予後に背骨が悪くなり、寝たきりになってしまったそうだ。自宅はバリアフリーではないため、妻だけでは世話することができないので入院させたが、リハビリを続けてだいぶよくなっているという。

   佐藤の役者論がおもしろい。

「役者を続けたいのか二人で話したことはありませんが、三國の考えていることはよくわかる。役者とは浅ましくて愚かしいものなんですよ。決して人に言われて止められるものでもないし、自分の身体を見てけじめをつけられるほど潔い生き物でもない。ですから、あの歳であっても生業としての役者に執着している。最後、灰になるまでそうなのだと思います」

   それまでは俳優としての体力を維持するために毎日2時間かけて散歩をし、読書をしていたという。あまり本を集めるので家が傾いたという逸話があるそうだ。

   佐藤は三國の息子だけあっていい味を出す俳優になってきた。高倉健の映画「あなたへ」にも出演し、それほど出番は多くはないが、陰のある中年男を演じている。映画としての質は高くはないが、佐藤と余貴美子がいい余韻を残す。

   毎度ブツブツいっているが、軟らかい記事に読むべきものがない。ポストは「美女医4人が特別講義『熟女とのSEX』その技法と甘美な快感」、現代は「日本女性『外性器の研究』」だが、タイトルを見て読む気になれない。外性器なんかあれこれ解説されてもな~というのが正直なところだ。軟派記事は想像力の勝負である。各誌担当者に告ぐ!熟考せよ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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