2024年 4月 30日 (火)

東電「福島事故直後ビデオ」第2弾!「自衛隊に頼んでぶっ飛ばしちまえ」「いや、もったいない」

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   東京電力は先週5日(2012年)、福島第1原発の事故直後の本店とのやり取りの一部、6時間分を公表したが、詳細に見ると、事故を全く想定せず、マニュアルすらなかった東電の実態が明らかで、福島の住民からは「ずぶの素人のやり方だ」という声も出ている。

危機感ない本店「バッテリー買い出しに行きます」「だれかへりで現金輸送しろ」

   公表されたのは、事故発生直後の3月12日から15日までのうち、編集された約6時間分だ。8月に公開した90分の追加である。ここで明らかなのは、政府の指示に振り回され、行き当たりばったりに指示を出す本店と現場との緊張感の差だ。

   本店と福島第1の吉田昌郎所長とのやり取り。「おい吉田」「はい」「ドライウエルベント(排気)できるならすぐやれ、早く」「そんなきれいごといったって、できないものはできないんだよ」

   12日には菅首相(当時)が原発に乗込んでハッパをかけた。これが緊急事態できりきり舞いの現地をさらに混乱させ、対応を遅らせたと批判をあびた。これについて、本店は「民主党政権は若い人が大臣になって、優秀な人たちだとは思うが…、『イラ菅』という言葉があるけど、よく怒るんだよね」と愚痴をこぼしている。

   現地と本店の温度差。本店が「おそくまでお疲れさまでした」と呑気に声を掛ける。吉田所長は「避難区域が20キロ圏内なので、みなどっちみち帰れないんですよ。寝ているか起きてるかの違いだけで…」と憮然として言い返す。

   2号機、3号機の電源確保で車のバッテリーを利用することになったが、原発資材班は「これからパッテリーを買い出しに行きます。現金をお持ちの方は貸していただけないでしょうか。よろしくお願いします」は呼びかけ、本店は「ヘリで飛ぶ人はいるのかな? 役割は現金(輸送)」と答える。周囲は壊滅状態でバッテリーの買い出しなど不可能だという認識はなく、ヘリを飛ばすなら現金輸送ではなくバッテリー空輸だということも気が付かない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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