2024年 5月 5日 (日)

<世にも奇妙な物語2012>
来世でセミになった男・高橋克実が叫ぶ「最高!」最後の7日で自由に飛び回り人間の100倍の性感

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   1990年4月に初放送され、春と秋の改編期に特番として1話20分強の短編を5作品を並べる。ホラーあり、コメディあり、ラブストーリーあり、サスペンスあり、いろんな作風を楽しめるのが魅力だ。今回は「心霊アプリ」(大島優子 大東俊介)、「来世不動産」(高橋克実 バカリズム)、「蛇口」(伊藤英明 森口瑤子)、「相席の恋人」(倉科カナ 宇津井健)、「ヘイトウイルス」(草彅剛 森廉 品川徹)の5本だった。

バカリズム原作・脚本の実験的作品面白い

   好みはそれぞれ分かれるだろうが、面白かったのは「来世不動産」だった。高橋克実とバカリズム2人だけが出演する会話劇だ。男(高橋克実)が目を覚ますとそこは草原で、遠くに見える建物に向かって歩いて行くと、それは1軒の不動産屋だった。窓に仲介物件が貼ってあるが、なぜかパンダや犬など動物の写真が付いている。不動産屋の男(バカリズム)とのやりとりから、ここは魂の不動産屋で、来世に生まれ変わる物件を斡旋していることがわかる。

   男が「人間に生まれ変わりたい」と言うと、不動産屋に「ポイントが足りないから無理」と言われる。生前のすべての行いをポイントに換算し、良い行いはプラス、悪い行いはマイナスとして計算され、男の持ちポイントでは人間や人気物件のパンダにはなれず、すすめられたのは牛、伊勢海老、ミル貝…そしてセミだった。セミは7年も土の中で暮らすものの、地上に出てからの最後の7日間は、「人間が夜の営みで得ることができる100倍の快感を味わい続けられる」と言われ、男はその気になる。セミになった男が「セミ、最高!」と叫びながら空を飛び回る最後のシーンは本当に気持ちが良さそうに見えた。

   バカリズムのネタのような話だと思ったら、エンドロールに原作・脚本バカリズムとあって納得。コントのようにも見えるシュールなドラマだ。こういう実験的作品に出合えるのもオムニバスならではだろう。(フジテレビ系10月6日よる9時21時~23時10分)

くろうさぎ

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