2024年 4月 27日 (土)

市民狙う暴力団、半グレ急増―暴発する犯罪組織に警察追いつけず

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   9月(2012年)に東京・六本木のクラブで起きた集団襲撃殺人の犯行グループは、半グレと呼ばれる元暴走族メンバー「関東連合」の幹部たちと見られている。全国に導入されて1年がたつ暴力団排除条例によって、追い詰められた暴力団は無差別に市民を狙い、犯行は陰湿化している。

   キャスターの国谷裕子「昨年1年間で、暴力団構成員8万人のうち1割強の8300人が組織から離れたと見られています。その一方で、暴力団排除を求める市民が襲われるという事件が増えています」

北九州では「暴力団排除」のスナックママ襲撃

   暴力団が跋扈が全国でも最もひどいといわれるのが北九州市と福岡市だ。国谷はこう伝える。「北九州市では今年に入り、飲食店で9件の事件が起きています。タクシーで出勤してきたスナックのママが待ち伏せしていた男に襲われ、止めに入ったタクシー運転手も斬り付けられて手首を9針、首を21針縫う事件まで起きています。

   福岡市中心の繁華街にある飲食店90店以上の店には『次はお前だ』という嫌がらせの電話が入り、暴力団員立ち入り禁止というポスターを隠したり外したりする店が増えています」

   なぜ、警察は厳しく取り締まれないのか。取材を担当した清水將裕・社会部記者はこう話す。「これまでは何か犯罪が起きると、警察に暴力団内部からの情報提供などがあり、それを手掛かりに事件を解明してきました。しかし、暴力団排除条例によってそうした情報が取りにくくなっていて、警察も捜査手法を根本から見直す必要に迫られています」

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