360度パノラマ動画どうなってるの?前後左右だけじゃない!上からの映像も1台で撮影
森圭介アナが「こちらをご覧ください」と見せた映像は、マウンテンバイクが坂道を猛スピードで下っていくものだった。前を走る選手が見える、左右の景色がどんどん後ろへ流れる…と、ここまでは普通だったが、あーらら、左を向いても写ってる、さらに後ろまでが見えた。どうなってるの?
iPhone 4 ・4S用の小型は8400円
この映像は飲料の「レッドブル」がホームページで公開しているプロモーションビデオだ。マウンテンバイクの次はサーキットを走るレーシングカーだ。カーブに沿って前方が開けてくる映像はおなじみだが、ここでもマウスの動きひとつで右でも左でも、また車の上からの映像でも好きな角度から見られるのだ。
スタジオも「エエッ」と驚く。森が「360度を同時に撮影しているんです」と説明してもよくわからない。「レッドブル」もどうやって撮ったかは 明らかにしていない。そこで「スッキリ!!」が探したところ、同じような映像が撮れる装置を発見した。レンズの鏡胴の先端に凸面鏡みたいなもの(ロート型反射レンズ)がついている。実は鏡胴はがらんどうで、これをカメラのレンズの先端に取り付けて上に向けると、ロートに反射した全周映像が撮影できるのだという。
スタッフがカメラを囲んで立って見た。真ん丸の画像の中に人間が足元を中心に花びらのように開いて写っている。このままではパノラマにはならないが、変換するソフトがあって、これにかけると見事に展開された画像になった。まさに360度。動画で撮影すれば「レッドブル」のものと同じ結果だ。そこで、東京ドームシティーのアトラクションに持ち込んだり、車に積んで走ってみたりしたが、見事に動く絵とグルグル360度の展望が撮れていた。
これはグローバルシステムという会社が出した「ゴーパノプラス」という装置で、お値段は14万2800円。ほかに、iPhone 4 と4S用に小型化したものもある。こちらは8400円。スマホ本体を動かさないで画面をワイプすると、周囲がどんどん移動して見える。なかなかのものだ。
「競馬馬の頭に付けたらどうか」「いや胃カメラに使える」スタジオ大はしゃぎ
いったいどんな使い道があるのか。グローバルシステムの中矢孔明社長は「360度の物件情報とか町案内を動画で見せるとか、ミュージックビデオでも使われています。 防犯カメラ、スポーツ選手の頭に乗せてライブストリームにも使用が可能」という。
司会の加藤浩次「原始的な発想なんだけど、すごいですね」
森「ソフトを使うところがミソです。どうですか、何か面白い使い道は浮かびませんか」
加藤「競馬に使ってほしい。馬の頭につけて先行馬からうしろが見える」
キャスターのテリー伊藤は「口の中。中から外を見る」。歯医者さんみたいだ。
医師のおおたわ史絵は「胃カメラに使える。全部見える」
テリーはまた「泥棒が後ろから追ってくる警官の距離がわかる」。それよりパトカーにつけたらいいだろう。
森「物件情報ではいいらしい。後ろもグルリも見えるから」
加藤「サッカーでは、動きが速くてカメラが追いつかないことがある。これを後から出してくれたらすごくいいと思う」
テリー「結婚式。あと報道だっていいよ、事件なんか」
加藤「監視カメラ、防犯」
いやはや、おそろしいものができたもんだ。