2024年 4月 27日 (土)

活断層の真上に敦賀原発「根拠はなにか?説明不足」日本原電猛反発

   原子力規制委員会の専門家チームが日本原子力発電敦賀原発2号機の敷地内を走る断層を活断層の可能性が高い判断したことに対し、日本原電はきのう11日(2012年12月)、科学的根拠が示されておらず説明も十分になされていないと規制委員会に6項目の公開質問状を出した。

副社長憤然!「理解に苦しむ」

   日本原電の増田博副社長は「2号機の真下を通る破砕帯が浦底断層に連動するとしている科学的根拠が示されていない。十分な説明もなく理解に苦しむ」と会見で語った。

   慶応大教授の片山善博(前総務相)は「両者の言い分が真っ向から違っているというのは、いいことだと思いますよ。これできちんとした科学的論争が展開される。双方とも科学的データーを示し論争すべきです」と語る。逢坂ユリ(資産運用コンサルタント)は「以前から敦賀や大飯原発の周辺には断層が何本も走っていて危険だと言われていたのに、敦賀2号機は25年間稼働していたわけで、その間に事故が起きなかったのは不幸中の幸い。この問題をきっかけに、全ての原発の安全チェックをやり直すべきですよ」という。

   若狭勝(元東京地検特捜部副部長・弁護士)「裁判でも一審判決に疑義が生じれば二審に持ち込むことができる。今回も1回の結論で決定とはせず、大いに論争すべきだ」

原子炉施設真下を縦に割るように破砕帯

   「8時またぎ」コーナーでさらに破砕帯と活断層の関係について検証した。国土地理院の小荒井衛室長は「破砕帯とは地中の固い岩盤が崩れ、粘土質などの弱い地質になることです。ですから、地震を生じさせる断層が動けば破砕帯も動き、それがさらなる断層のずれを拡大させます」と説明する。

   司会のみのもんた「2号機の下の破砕帯と浦底断層の距離まではどのぐらいなの」

   井上貴博アナウンサー「200メートルほどだといわれ、敦賀原発を縦に割るように走っています」

   みの「えっ、たったそれだけ。そんな距離なら大地震が来た時はあっという間ではないか」

   井上「法律では活断層の真上に原発を建設することは禁じられていますが、200メートルずれていたので建設当時は大丈夫と判断したようです」

   若狭は「廃炉という事態が生じることを想定しないで建設が進められていったのではないか。だから、今になって止めますとは言えなくなったのでしょう」と話す。総選挙後の新政権になった途端に安全宣言が出るなんていうことはないだろうな。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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