2024年 4月 26日 (金)

選挙無効判決続く!ただちにやり直し―選挙区の山下貴司議員「最高裁がある」

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   2日続けて「選挙無効」が出た。きのう26日(2013年3月)、「一票の格差裁判」で広島高裁岡山支部は、岡山2区について選挙無効の判決を出した。前日の広島高裁が出した「無効」には今年11月26日までの猶予があったが、岡山支部はそれもなし。他の「違憲判決」も含め、各選挙管理委員会はいずれも上告するため、最終判断は最高裁になる。

「国会の怠慢」「司法軽視」と難詰―猶予つける必要なし

   岡山支部の判決は「改定選挙区割りを作成しなかったことは国会の怠慢であり、司法の判断に対するはなだしい軽視というほかない」として、「選挙も無効といわざるをえない」と踏み込んだ。2009年の衆院選挙についての最高裁の「違憲状態」判決(2011年3月)から1年9か月間、国会が事態を放置したことを厳しく問うた。「違憲だが選挙は無効としない」という事情判決も退け、猶予も与えず、判決が確定したら執行(選挙のやり直し)とした。

   原告の弁護士も「2日続けてでびっくりしてます。司法が国会に対してさすがに我慢ならなかったのだと考えています」と驚く。岡山2区選出は自民党の山下貴司議員で、「私も弁護士ですから、司法の判断は厳粛に受け止めないといけないが、最終的には最高裁」という。

   これで一連の訴訟は「違憲状態」が2件、「違憲」が13件で、うち2件で「無効」となった。「違憲列島」と書いた日本地図には、「違憲」と「違憲状態」がずらりと並んだ。

もっとひどい参院選挙区。衆参合わせて国会作り直せ

   この1票の格差訴訟は、当該選挙区の有権者が選挙区ごとに訴える形になるため、適当な人がいないと訴訟に持ち込めない。今回の格差で2.43倍ともっとも「1票が軽かった」千葉4区は野田前首相の選挙区だが、訴訟にならなかったのはそのためだという。

   司会のみのもんた「なぜ千葉の人は黙ってるの?」

   若狭勝(弁護士)「都市部は生活環境もいい、格差はあってもそれをよしとしているからでしょうか。あえて訴訟を起こす人がいなかったのではないか」

   「無効」を出した岡山2区は1.41倍、「違憲」とされた福井3区は1.03倍とほぼ1票に近い。つまり、格差のひどさではなく、国会が放置している事を重く見たということだろう。

   井上貴博アナ「何倍以内なら合憲とかいうものではない。司法は根本的な改正を求めているのです」

   片山善博(慶応大教授)「これは衆議院だけど、参議院ももっと大きな格差がある。本当は衆参合わせて考えないといけないことですよ。また、人口比を追求していくと、 過疎地に代表がいなくなってしまう」

   みの「なぜやらないんですかね」

   片山「面倒くさい、まとまらない、きちんとしたリーダーがいない…ですね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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