<ゴロウ・デラックス>
稲垣吾郎、小島慶子も感服!芥川作家・黒田夏子さん70歳「5歳の時から文学一直線」

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   SMAPの稲垣吾郎、タレントの小島慶子と話題の本の著者とのトーク番組だ。この日は『abさんご』で第148回芥川賞を受賞した作家・黒田夏子さんがゲストだった。

   黒田さんは執筆歴70年、文学賞にほとんど応募することもなく、ひたすら自分のために書きたいものだけを書いてきたという。芥川賞は史上最年長記録となる75歳での受賞で、受賞会見では「生きているうちに見つけてくださいまして、本当にありがとうございました」と笑わせた。

   5歳で処女作を書き、その時に一生書き続けると確信し、高校では文芸部を設立。出身の作家が多いというイメージから早稲田大学に進み、卒業後は国語教師になったが、執筆の時間が作れないからとわずか2年で退職した。以降はさまざまなアルバイトで生計を立て、とにかく執筆活動が最優先の半生だったという。ここまで文学一直線な人生、しかも70年以上もですよ。もう、すごいとしか言いようがない。

編集者に句読点ひとついじらせない頑固者

   経歴からこりゃかなり気難しい、変わった人という印象だったが、「受賞されたことで、人生や周りが変わったのではありませんか」稲垣に聞かれると、「賞をいただいたのは最近かもしれないけれど、書いているのは何十年も同じことを書いていますので(とくに自分は何も変わらない)」という。さらに「いままでは『本当に何をやっているんだかわけの分からない老人』と周りに思われていたのが、(受賞して「物書きの人なんだ」と認められたことで)むしろありのままの自分に少し戻れたのかな」と照れ笑い。気さくなお人柄で、終始ニコニコ。小島も「朗らかだし話しやすい」と驚く。

   しかし、自身の作品についてとなると、熱くポリシーを語る。「だいたい強情なんで人の意見は聞かない」とご本人が言うとおり、『abさんご』は編集者には句読点ひとついじらせず出版したという。大ベストセラー作家だって編集者のアドバイスを受けながら作品を書き上げる。まったく編集者の加筆修正を受け付けないというのは異例のことだろう。

   黒田さんも「ここまで自分流に徹してくると、絶対に(作品が)商品にはもうならないなと諦めまして」とクールに分析する。何十年も文学賞に応募しないできたのもそれが理由の一つだったそうだ。

   まだ読んでいない『abさんご』も気になるけれど、黒田さん自身の半生も聞いているだけでもう小説になってしまうんじゃないかというくらい興味深いものがあった。本人は「強情」と言っていたけれど、とにかくひたすら自分に正直な人なんだろうな。プライベート密着取材では、東京・吉祥寺の書店で『わたくし率 イン 歯ー、または世界』を購入していた。その著者である川上未映子さんが、黒田さんが今ちょっと気になっている作家なのだという。(TBS系3月21日深夜0時20分)

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