2024年 5月 4日 (土)

映画サッチャー役ストリープ「お姫様だけが女性の夢ではないこと教えた」

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   「鉄の女」といわれたイギリスのマーガレット・サッチャー元首相がきのう8日(2013年4月)、脳卒中で亡くなった。イギリス中東部の雑貨商の娘に生まれ、初の女性首相として英国病を建て直し、自らの信念を貫いた87年の生涯だった。

「魔女が死んだ」英国ではダンス踊る若者。失業と格差の元凶

   「先進国復活のモデルをつくった」。第一生命経済研究所の嶌峰義清・首席エコノミストは政治家サッチャ―をこのように評価した。規制緩和や民営化を断行、停滞する経済から脱却を図った。外交面では、レーガン大統領とともに共産主義に対して強硬な姿勢を貫き、フォークランド紛争では躊躇せず艦隊を差し向けた。「自分が不人気になるからといって信念を変えるな」という父の教えを守った。半面、サッチャリズムによって300万人の失業者を生んだと批判を浴び1990年、11年半務めた首相の座を降りた。

   来週、国葬と同じクラスの葬儀が行われる予定だ。多くの市民が死を悼むなか、「魔女が死んだ」という看板を掲げてダンスをする若者のグループもあった。コメンテーターの竹田圭吾(国際ジャーナリスト)は「ボロボロのイギリスを立て直したことは間違いないが、サッチャ―時代に格差が生まれたことも確か。負の遺産は今も続いている」とみる。水曜日のコメンテーター、デーブ・スペクター(テレビプロデュサー)が出演して「イギリスでは7割が政策を支持していないが、ブレないところが最高に評価されている」とイギリス国民の心情を紹介した。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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