<スーパープレゼンテーション>
エリザベス・ギルバート「食べて、祈って、恋をして」で英語勉強~三日坊主脱出の語学番組見つけた!

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   語学番組って、決定的につまんないんだよ!テレビで英会話を学ぼうとすること十数回…。いつもその壁にぶち当たって三日坊主になっていた。そんな私が初めて「これなら続けて見られるかも」と感じたのがこちらの番組である。小難しいビジネス番組だと思わず、ぜひ1度観てほしい。

   価値のあるアイデアの啓蒙を目的とするアメリカの非営利団体TEDが主催する「TEDトーク」は、あらゆる分野で「いまホットとされる人物」がプレゼンテーションを行う。これまでに、ビル・ゲイツ、アル・ゴア、ジェームス・キャメロンらも登場している。かれらのプレゼンは英語なのだが、その映像に日本語の字幕を付け、スピーチの前後にちょっとした説明を加えただけのシンプルな番組だ。だが、核になるプレゼン動画が面白いものだから、十分な満足感がある。番組のキャッチコピーも「語学教養番組」だ。

「TEDトーク」巧みなプレゼンを日本語字幕で紹介

   今回のゲストはエリザベス・ギルバート。アメリカのジャーナリストで「食べて、祈って、恋をして」は全世界で1000万部の大ベストセラーになった。ジュリア・ロバーツの主演で映画にもなったから、ご存じの方も多いだろう。彼女のプレゼンテーマは「想像力の神秘を探る」だった。クリエイティビティはどこからやってくるのかという話らしい。自分のサクセスストーリーでも語るのかと思ったら、これが良い意味で予想外だった。

   自分の体験談をベースにした小説「食べて祈って恋をして」が爆発的に売れた後、彼女は決まって周りの人にこう声をかけられた。もう2度とあんなヒット作は書けないと思うと不安でしょ? そりゃ不安だし怖い。でも他にも怖いものはたくさんある。なぜ作家をはじめとするクリエイターは、執拗に周りから「過去の自分を超えられるか不安でしょう」と言われ、追い詰められねばならないのか。精神的に不安定になるクリエイターが多いのも道理ってものじゃないのか。

「本当に、それでいいの?」

   身振り手振りを交えて語り、ちょっぴりの自虐も忘れない。笑いを待つ間も完璧。単に講演会慣れしているだけでなく、引き込まれる。「たしかにあれ以上の成功は多分無理、こうして人は酒浸りになるのかもね」。会場を温めたところで、真の問いをぶつける。「でも私は書き続けたい。プレッシャーをはねのけるためにどうすべきか」

   エリザベスの解答はシンプルだった。「心理的な防御を作ること」

彼女は「創作の壁」をどう乗り越えたか

   古代ローマでは創作は人智を超えたものだった。創作者には「ジーニアス」という妖精が憑いており、クリエイターを動かすのだという。皆がその妖精のことを信じていたから、作家は驕らなかったし、できが悪くても落ち込まなかった。創作は理不尽でオカルト的な作業だ。ひらめきのメカニズムは今も解明されていない。だから、「妖精さんの仕業」説も馬鹿にしたもんじゃないということらしい。

   そして、具体例を続けた後に、こうまとめる。自分の極限を絞り出すだけが創作の方法じゃない。自分と、姿の見えない何者かとの対話型の共同作業でもいいのだと。うーん、クリエイターって大変だよなぁ。

   日本版TEDは5月11日(2013年)に渋谷ヒカリエでパブリックビューイングを行う予定だという。こちらも気になるところです。(NHK・Eテレ4月29日24時45分)

(ばんぶぅ)

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