2024年 5月 6日 (月)

B787「バッテリー火災」原因わからぬまま運航再開!安全宣言の根拠はクギ刺しテスト

ジャンボ機組み立てには2週間。B787はたった5日で製造

   古川は「B787の生産体制に疑問の声が上がっています。これまではジャンボ機1機の組み立ては2週間前後かかりました。でも、B787は機体をパーツに分け外部に製造委託して5日間で製造しています。この生産体制に問題がなかったのか、疑問視されています」と説明する。

   国谷はゲストの鈴木真二(東京大学工学部教授)に「もし、また事故が起きたら、その責任は誰が取るのでしょうか」と問う。鈴木教授は「国として安全性が確保されている生産体制かどうか、確認されていませんでした。そこが一連の事故の盲点となっていました」と話す。

   国谷「安全性を確保するためには、どういう体制が必要なのでしょうか」

   鈴木教授「効率や経済性が優先され、安全性を確認できる人がいません。安全性をしっかり担保できる体制が必要です。運航しながら事故が起きる可能性を探るというのが現状です」

   つまり、バッテリー火災の原因はわからないけれど、とりあえず不燃性の仕切りを入れたら発火しなかったから飛ぶということだ。こうなると、バッテリーばかりではなく、ほかの部分でもまだ故障は起きていないけれど、不具合のままという箇所があるのではないか。落ちないことをひたすら願うばかりだ。

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2013年5月13日放送「『安全』は取り戻せたのか B787」)

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