安倍首相ずるい!錯覚狙った「アベノミクスで総所得1人150万円増」

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   安倍首相の経済政策アベノミクスの最後の3本目の矢が5日(2013年6月)に示された。1人当たりの国民総所得を10年後に150万円増やすという数値目標を掲げ、具体的な「お品書き」を明かしたが、小粒なものばかりだった。デフレ脱却に向けたダイナミックな最後の矢を期待した市場では失望売りが広がった。

給料、企業の儲け、海外利潤を人口で割っただけ

   司会のみのもんたが「もらっている給料が150万円増える良い話ですよね。本当に増えるのかなあ」と皮肉たっぷりに取り上げた。1人当たりの国民総所得とは日本国民や企業が1年間に国内外でもうけた総額を人口で割ったもので、昨年度は490兆円の儲けで1人当たり384万円だった。10年後に150万円も給料が増え、家計が潤うと錯覚しがちだが、国が税金で吸い上げ企業が儲けを仕舞い込めばそれまでだ。

   その具体策として、安倍が「民間活力の爆発」として掲げたのは、市販薬のネット販売解禁など規制緩和、国際ビジネス環境の整備、発送電分離を含む電力システムの改革など小粒なものばかりだ。デフレ脱却を可能とするオヤッというものがない。

株式市場は失望売り。前日比518円89銭安で史上3番目の下げ幅

   安倍のスピーチが始まった5日午後1時過ぎ、日経平均株価は期待もあって一時グンと上昇したが、内容が明らかになるにしたがい失望売りが殺到し、終値は前日に比べ518円89銭下がり1万3014円87銭。史上3番目の下げ幅だった。

   コメンテーターの金井辰樹(東京新聞政治部次長)は「10年間で150万円上がるのかなと錯覚させようとしたことは目に見えている」と批判する。

   小松成美(ノンフィクション作家)「民間活力というキャッチフレーズには少し心が湧き踊ったんですが…。消費税は上がる方向に向いているし、本当に安定した生活を送れるのかどうか」

   では、どんなダイナミックなデフレ脱却策があるのか。難しいことは確かだ。あとは1ドル=100円を1ドル=1円にするデノミネーション(通貨計算単位の変更)ぐらいしかないのかも。

文   モンブラン
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