警察は市民守ってくれない!「尼崎連続殺人」本当の怖さ…ピントずれパンチ不足だったNスペ
<NHKスペシャル 未解決事件 第3弾 尼崎連続殺人死体遺棄事件>(NHK総合)

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   言わずもがなの、留置場で自殺した元被告・角田美代子殺人鬼の話である。7人死亡、3人行方不明、さらに自殺や不審死などが周辺に数々ある彼女を中心とした事件のうち、高松の崩壊させられた谷本家ほかについて、再現ドラマとドキュメンタリーで詳しく検証している。谷本家は娘2人と両親の普通の温かい家庭だったが、姉と母親は殺され、妹の瑠衣は犯人の1人として収監されている。
   驚いたのは姿を消して報道もされていなかった父親の谷本明が、顔隠しとはいえカメラの前で語っていることである。尼崎の角田美代子一派が、些細なことで高松の谷本家に大勢で押しかけてきて居座ったのが事件の発端。姉の茉莉子はその状況に反抗的だったのだろう、監禁されて何度も逃げ出すが、その度に連れ戻された。
   1度は逃亡に成功して暮らしていたが、自動車の免許証書き換え時に通報されて妹たちが現われ、再度拉致されて命まで落とした。高松の香川県警には36回もの訴えがあったにもかかわらず取り合ってもらえなかった。香川県警の生活安全課部長が出てきて言い訳しているが、誠に虚しい。作家の高村薫に尼崎の関係場所を歩かせて、「衝撃を受けました」と言わせているのもパンチ不足。それよりもっと必要なのは、大昔の「オイこら警察」が批判されたばかりに、「羹に懲りて膾を吹く」ようになってしまい、警察が善良な市民の味方たりえない恐ろしさをもっと厳しく追及するべきだった。(放送2013年6月9日21時~)

(黄蘭)

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