シナリオ怪しくなってきたアベノミクス…G8でも評価真っ二つ

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「G8(世界)がアベノミクスを賞賛!」

   けさ19日(2013年6月)の「モーニングバード!」のG8「報道」に対して、この欄的にキャプション(まとめ)をつけるとしたら、そんなところだろうか。

   イタリアなどはアベノミクスによだれも垂らさんばかりで、唯一ドイツが日本の財政赤字や世界通貨安競争への懸念を口にするなどケチを付けてきたが、それもウラ事情あってのポジショントークなんである。「金融緩和は英米もやっていることで、日本だけが(文句)言われる筋合いはない。なぜドイツに言われるかというと、日本とドイツは産業が競合してるんで、円安で一番迷惑をこうむるのはドイツなんですね」(第一生命経済研究所主席エコノミスト・永濱利廣)などなど。

市場主義経済の元祖・米学者も疑問視

   番組を見る限りでは、株価は少々アヤしい昨今とはいえ、アベノミクスをやっていれば日本の未来は前途洋洋、日はまた昇る――と確信できそうだった。しかし…と、タマには少しマジメに続けてみよう。アベノミクスは本当に最新の魔法の特効薬なんであろうか。実際のところ、元祖アベノミクス的な存在である米国のお偉い経済学者も、ブログで自ら「異端」の経済学説だと認めるシロモノである。

   そして、少子高齢化の急速な進行と巨額財政赤字を抱える日本が、経済通とはほど遠い歴史修正主義者の下で、この異端で未検証な理論を思い切って採用したことには、件の元祖自身が少なからずオドロいたようなんである。どうも、デキの悪い学生から「あなたの教えを理解しました。今日から実践します!」と講義1日目に言われたような気分だったのかもしれない。

   「大ばくち」「劇薬」――。アベノミクスの危険性や「最悪シナリオ」は国内でもちょぼちょぼと伝えられるが、目下どちらかといえば、オールジャパンでアベノミクスに乗っていこう!、日本のチカラを信じよう!、外国の足引っ張りを真に受けるなといった威勢のよい声と、最高シナリオにかき消されがちのようである。アベノミクスという投機的な政策に伴うリスクは、はたして国民に十分に開示され、知らされているのだろうか。

文   ボンド柳生
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