2024年 5月 5日 (日)

「週刊現代」「週刊ポスト」死ぬまでセックス…読んでるのは団塊世代!でも、実践組はわずかだろうなあ

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警察不祥事報じない新聞・テレビ「逮捕されなかった元スゴ腕刑事の痴漢」

   『週刊新潮』と週刊現代が警察の不祥事を追及している。まずは週刊新潮から。タイトルは「山口組に金で情報を売っていた『愛知県警』救いがたい闇」だ。ことは09年の名古屋場所、角界の木瀬親方が一般には販売されていない『維持席』を山口組の中核団体・弘道会の幹部に手配していたことが発覚した。

   その捜査に当たったのが本田敦警部(仮名)だったが、以来、脅迫電話が頻繁にかかってくるようになった。妻や娘の実名を出して、「どうなっても知らないよ」と脅す。本田の自宅は覆面の警察車両が配置されていたが、その任に当たっていた班の名前まで正確に知っていたことで、本田警部はこう確信した。「県警に内通者がいる」と。

   この脅迫を指示したのは佐藤義徳(55)という男で、名古屋を中心にファッションヘルスやキャバクラを展開する風俗チェーンの実質オーナーで、弘道会の有力資金源と見られていた。おととし(2011年)4月、弘道会のナンバー2と共に詐欺容疑で逮捕されている。  佐藤の公判で先の話も出てきているし、県警OBが検察側証人として出廷し、佐藤に頼まれて警察の動向や捜査情報を教える見返りに、飲食の接待や現金をもらっていたことを証言している。佐藤の元愛人は佐藤から「何でもカネで買える。警察の人間もカネで買っている。一番ランクが上の人を2000万円くらいで買ったこともある」と聞いたと証言しているのである。

   しかし、県警は疑惑を持たれた警官の口座も確認することなく、OBに至っては触ってもいないと県警関係者が語っている。愛知県警と組織暴力団との深い闇はまだまだ晴れそうにないようである。

   週刊現代は「痴漢で『検挙』された警視庁の元スゴ腕刑事 知ってて報じなかった新聞・テレビ」というタイトル。事件は6月18日(2013年)の午後7時頃、東武東上線池袋発川越方面行きの急行電車車内で起きた。車内は満員状態だった。電車が成増に近づいたところで、車内に女性の叫び声が響き渡った。

「この人、痴漢です!」

   声の主は女子高生で、隣には60代半ばの男。女子高生は周囲の男性の協力を得てこの男を取り押さえ駅事務所に向かった。普通であれば、痴漢容疑者は駅事務所を経て所轄の警察署に身柄を引き渡され、ほぼ間違いなく逮捕されるのだが、このケースは違った。所轄である警視庁高島平署の捜査員は女子高生にも件の男にも事情聴取をせず、男はそのまま帰宅が許されたというのである。

   その謎を解くのは男の素性にある。この男、捜査員の先輩に当たる警視庁の元スゴ腕刑事だったからだ。耐震偽装事件で名を上げことがあるそうだ。それだけではない、高島平署長はこの男の直属の部下だったのである。

   この事件を知っているマスコミは数社あるそうだが、どこも報じていない。それはこの男が「検挙」であって逮捕されていないからだが、週刊現代はJR西日本の執行役員が痴漢で逮捕されたときと違い過ぎると批判する。執行役員の場合は、警察が発表した数時間後に新聞・テレビが一斉に実名で報じた。役員は逮捕から4日後、公園で首を吊って自殺してしまった。

   あまりにも違う今回の警察とマスメディアの扱いの違い。新聞・テレビは警察が発表するまで書きはしないから、週刊現代はこう難じる。<身内の犯行なので、事件をうやむやにしたい警察。警察の都合の悪いことは報じたくない新聞・テレビ。この国は、いつでもこんな感じなのである>

   痴漢犯罪は被害者がこの男が痴漢ですといえば、裁判でそれを覆すことはなかなか難しい。私はこの元刑事が「冤罪」である可能性もあると思うが、一般人と警察関係者の扱いの違いには憤りを感じる。

   警察の不祥事が多いのは今始まったことではないが、今日(7月16日)の『asahi.com』にもこんな記事が載っている。<交番勤務中に賭けマージャン 容疑の6人を書類送検  交番勤務中に賭けマージャンをしたとして、愛知県警は26日、いずれも豊田署の交番に勤務していた巡査部長ら6人を単純賭博の疑いで書類送検し、停職3カ月の懲戒処分などにしたと発表した>

   愛知県警は組織のたがが外れているとしか思えないが、ほかの県警も似たり寄ったりではないのか。

   警察の記者クラブは昔は捜査官が出入りする入り口近くにあったという。警察署が建て直しなどをするたびに、記者クラブは奥へ奥へと持っていかれ、出入りをチェックすることもできにくくなってしまった。メディアが警察権力を監視しないで彼らの擁護者になったのでは言語道断、存在価値を問われても仕方ないはずだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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