放送作家は毎日が夏休みの自由研究…思いつきでなんでも首突っ込み食い散らかし

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   お盆も過ぎて、子供たちはそろそろ宿題をなんとかしとかなきゃ!という夏休み。ドリルはまだほとんど手をつけてないし、読書感想文もまだ本も読んでないし、工作は最後にお母さんかお父さんに手伝ってもらおうか…そんな策略を立て始める時期かも。

江戸時代の庶民の性生活から「食パンはなぜ食パンというのか」など…

   さて、夏休みの宿題と言えば「自由研究」があったのを覚えていますか。よく考えたら自由研究というネーミングもなかなかスゴい。自由に研究していいよとは言うものの、先生から投げっぱなしでオチがないような課題を突き付けられているわけだものね。

   でも、小学生時代、わたしは夏休みの自由研究が嫌いではなかったタイプだった。いつもは先生にあれを勉強しろとか、これを宿題で出せと授業で言われるけれど、自由研究はどうぞお好きになんでもやっていいよという、それこそ自由な感じが好きだったのかもしれない。

   思い出すと、いろいろなことを調べたり作ったような気がする。名字のルーツを調べに長野県まで足を伸ばしたり、花火の歴史を調べるために市役所で資料を出してもらったり、世界の民族衣装を調べて、今でいうサルエルパンツを作ってみたりと、いろいろやったなぁ。なんだかどれも楽しかった思い出がある。子どもでも大人相手に調べたりすることができるんだと、鼻息荒い生意気な女の子だった。あれから20年以上たって、私は自由研究が本業になった。

   放送作家は毎日が夏休みのようなものだ。出社時間はないし、ランチタイムもバラバラ。始発が走る前に取材に出かけていくこともあれば、もうすぐ始発が走るんじゃないかって頃に仕事が終わったりもする。それでもってやっている仕事といえば、「あらま、こんなに大胆だったのね」と江戸時代の庶民の性生活を調べていたかと思うと、次は外交が大きく影響する中国の映画業界事情について見聞きし、宇宙人を算出する方程式をムリと知りつつ理解してみたり、子どもの頃から見ていた国民的アニメの制作現場に行ったり、食パンはなぜ食パンと言うのか、食べる以外にパンの役割なんてないだろ~と思いながら調べたりしている。ジャンルも何もあったもんじゃない。そんな毎日を1年中送っている。

真っ白なコットンのワンピースを自分で染めてみた…これも大人の自由研究

   そこで、ふと思った。まさに夏休みシーズンのいま、昔ながらの自由研究らしきものをやってみようと。考えたのは染色。なぜか買って1度も着ていなかった真っ白なコットンのワンピースがある。夏にはピッタリなんだけど、どうしても下着が透けてしまって外出には向かない。捨てるのは忍びないし、別の色に染めてしまえばスーパーぐらいには着ていけるんじゃないかと思ったのだ。さすがに仕事で自分で染色するなんてことは絶対にないわけで、やってみる価値はありそうだ。さっそくハンズで染料を買って試してみることにした。失敗してもいいやと、色は普段絶対に着ないサーモンピンクにしてみた。

   浴室でバケツに染料と塩を混ぜ合わせワンピースを浸けて染めていく。真っ赤な染料がバスタブやタイルに付いて流血大惨事みたいにならないように絶えずシャワーで足元をぬらしながら気をつけて染めること1時間。真っ白なワンピースは目指していたサーモンピンクに染め上がった。水洗いして乾燥して出来上がったものを着てみると、染めムラもなくて大成功!これだと出かけていける代物ができた。ずっと陽の目を見ることなかった1枚が夏も終わりごろに装いを変えて再デビューできそうだ。

   大人の自由研究に想いのほか満足できた。この酷暑、外に出ると考えるだけで萎えそうな時は、ひんやりした浴室で染物に励んでみるのもいいかもしれない。自分1人だけの自由研究はなかなか楽しめる。

モジョっこ

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