新興国市場に売り込め!国産新型ロケット「イプシロン」セールスポイントは低価格でコンパクト
2013.08.27 15:52
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ロケットと衛星のセット販売
イプシロンならではのセールス方法も紹介された。ロケット単体を売り込むのではなく、先端部に搭載した衛星も含めたパッケージとして海外に売られていく。イプシロン営業担当の西本淳也氏は、小型観測衛星に高い関心を示しているベトナムに売り込みをかけていて、ベトナム政府高官は「ロケットの性能やコストも大事だが、それ以上に国同士の信頼関係が重要」という。西本氏も「EUやロシア、アメリカなどライバルは多いが、コストだけの問題ではありません」と話す。
中須賀「日本には小型衛星で高い技術力があります。でも、開発途上国はいずれ自分たちの手で自前のロケットを作りたいと思うでしょう。その時、日本がどう対応するか。ハードのパッケージだけではなく、ソフトも含めたいろいろなパッケージの組み合わせを考える必要があります」と語った。世界のロケット産業はコンパクト化競争に入った。
*NHKクローズアップ現代(2013年8月26日放送「世界市場をつかめ 新型ロケット イプシロン」)
ぶん・ナオジン