大権威「広辞苑」が誤記のまま58年間…16年前に指摘あったのに修正忘れ

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   岩波書店の『広辞苑』が誤記を指摘されながら16年間も放置していたことが分かった。1955年に初版を発行してから数えると58年間も誤記のまま掲載されていたことになる。

   誤記していたのは「那智黒」という碁石や硯などに使われる特殊な石についての解説だ。広辞苑は「(和歌山県那智地方に産出したからいう)黒色のとくに硬質な粘板岩。試金石、碁石、硯石に用い、浜の小石は庭の敷砂利とした」とある。ところが、三重県熊野市役所の久保智課長によると、「那智黒は地層からいっても和歌山県では産出されず、三重県熊野市だ」という。1997年に熊野市が岩波書店に間違いを指摘し、このとき担当者は「誤解のない記述に修正します」という返事だった。しかし、98年の第五版、08年の第六版でも修正されなかった。

江戸時代の記述をそのまま転用

   岩波書店の編集担当者は「那智黒はもともと江戸時代から有名で、江戸時代の文献に『紀伊の那智に出る』という記述があり、それを単純に和歌山県と書き替えて今の記述になったのかなと思うんですが、担当者が退職して一人も知っている者がいないので、どういう経緯だったか分からないんです」と言う。次の版で修正するという。

忘れちゃったの

   江戸時代に使われていた地名と明治の廃藩置県以降にできた行政区分は異なる場合もある。それを単純にそのまま置き換えたのであれば、いかがなものかとなる。

   また、なぜ修正が行なわれなかったのについては、別の国語辞書をつくっている国語学者の金田一秀穂氏は、「指摘があれば改定する。しかしチェックが膨大で忘れることもある」という。

   司会の羽鳥慎一「忘れちゃったのかなあ、直した方がいいんじゃないですかね」

   絶対に信用できるというものが少なくなっている現在、せめて辞書ぐらいはと思うのだが・・・

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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