そうだったのか接着剤の失敗!着かない、乾かない、はがれる…

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   旅客機の翼から洋服、精密微細機械まで、あらゆるところで接着剤が大活躍しているというのに、いざドゥーイットマイセルフで何かを修理しようとするとなかなかうまくいかない。「瞬間接着剤や木工用、ゴム・皮用、金属・ガラス用、多用途用など、家庭用だけでもさまざまな種類がありますが、使用方法を間違えていませんか。うまくくっつかない、直ぐはががれてしまう原因は実はこれでした」(宮下純一レポータ)

靴の裏底はなぜすぐはがれるのか

   靴の底がはがれて、皮用などの接着剤で補修してもうまくくっ付かない、すぐはがれるのはなぜか。接着一筋28年の日本接着剤工業会教育委員の秋本雅人さんは接着剤を塗ってからしばらく置けという。「このタイプの接着剤は接着成分と溶剤が混ざっていて、溶剤が揮発することで接着します。溶剤が揮発する前に接着面を合わせると着かなかったり、すぐはがれたりします」

   乾いてしまうと接着しないんじゃないかと心配で、あわてて両面を合わせてしまうのが失敗の原因だったのだ。揮発を待つ目安は接着剤に付いてくるヘラを押し付けてベタつかない程度だ。時間にすると10分前後である。両面を合わせた後、ハンマーなどで叩いて溶剤が揮発した両面の接着成分をなじませる。

   接着剤の箱などに書いてある「速乾強力」とは、早く乾いて使い易いという意味で、塗ったら直ぐに両面を合わせろという意味ではない。

瞬間接着剤がなかなか乾かない

   瞬間接着剤は1秒で何百キロという重さのものをくっつけてしまうが、家で使うとなかなか乾かずつかないことが多くないだろうか。実は使いすぎだったのだ。たくさん塗るとそれだけしっかり接着しそうな感じだが、まったくその逆なのである。

「瞬間接着剤は溶液が揮発するのではなく、接着面にわずかにある湿気で固まるんです。たくさんつけるとそれだけ多くの湿気が必要になりうまく接着しません」(名古屋の接着剤メーカー研究所・安藤裕史所長)

   宮下が2枚のガラスにべったりと瞬間接着剤を塗って合わせたが、ぬるぬると滑るばかりでいっこうに乾かずくっつかない。適正分量は10円玉の広さに1滴程度だ。ただマグカップなどの取れてしまった取っ手などは、接着面がザラザラだったりデコボコだったりしていて、瞬間接着剤を多めに使わないとぴったり合わさらない。そんなときの裏ワザが、接着剤を塗る前に息を吹きかけてやる。あらかじめある程度の湿気を与えておくのだ。

   実はこうしたことは接着剤の箱に書いてある。よく読まずに使って失敗していたというわけである。接着剤は大和のりとは違うのだった。

(磯G)

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