吉行和子「ごちそうさん」ぬか床役―面白そうでないとやる気が起きない。役の大小じゃないのね

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   井ノ原快彦キャスターが「きょうは朝ドラのめ以子の祖母トラと、ぬか床として語りを務めます吉行和子さんです」と紹介する。これだけではわからないだろうが、いま放送中のNHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で、吉行はヒロインの卯野め以子の祖母役・ぬか床役を演じているのだ。

   有働由美子キャスター「吉行和子さんは兄・淳之介さんと妹・理恵さんが芥川賞作家、母のあぐりさんは朝ドラのモデルにもなった美容師で、学生時代から上品で清楚の言葉がぴったり。ところが、女優では42歳で初ヌードを披露して、66歳では認知症の役を演じています。吉行さんの挑戦のエネルギーと素顔に迫ります」

小林薫「自分のオンナにしようと思っていました」

   俳優の小林薫が告白する。「僕は年が一致してたら、自分のオンナにしようと思っていました。年齢が近かったら手を出していたかもね」

   吉行「いい加減な人なの、小林さんは。私いい加減な人が好きなのね。キチンと線路歩く人より、この人どこへ行っちゃうのかって。だからきょうまで一人で、結果ダメなのね」

   私は今から40年以上前、吉行和子さんと一つ屋根の下で暮らしたことがある。もちろん私の彼女ではない。私の師匠の劇作家のF先生宅で、仕事が立て込むと泊まり込みになった。鬼才と言われたF先生は仕事は凄いが、生活はいい加減、細やかな気使いの和子さんとはお似合いだった。でも、和子さんは食器洗いが苦手で、私の担当になる。しかし、料理は手早く凄く美味かった。贈答品のハムを眺めて、「よし」と呟くと厚さ3センチの輪切り状態にしてバターを落してハムステーキを作る。アスパラとコーンもついでに炒めて、塩と胡椒で出来上がる。原稿書きの途中でも舌が落ちる程美味かった。

   F先生と和子さんが私の結婚式の仲人役を買ってくれた。2人とも初めての経験で、新郎新婦と同じくらい上がっていた。友人だった大女優・清川虹子さんが画策して、「あの2人も結婚させちゃおう」と猛烈な働きかけをしたが実らない恋で終わった。

「喘息持ちでね、喘息が出たらすべてがオシマイ。だから諦めのいい子でしたね」

   「あさイチ」の話に戻ろう。吉行和子さんは若いころから喘息持ちだった。「喘息が出たらすべてがオシマイ。だから諦めのいい子でしたね」と話す。視聴者のFAXで「イライラしたりはないんですか」には、「ないですね。イライラするよりも、何でこの人、意地悪くするのかなと、その方に興味が湧いちゃってね。母が97歳まで現役で働いて、働く女の人っていいなと思っていました。面白そうなものは続くのね、わたしは面白そうでないとやる気が起きないの。役の大小じゃないのね」

   お元気そうで何よりです。

(磯G)

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