メガネ型端末すでに現場で活用!ベテラン看護師、熟練工に代わって「素人でも高度作業」

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   「スマホ」という名の電話付き小型コンピュータ的端末が社会に浸透してすでにひさしいが、いま社会を変えつつあるのが「ウェアラブル端末」だそうである。グーグルが開発しているメガネ型端末などがその代表例で、メガネとディスプレイ付きコンピュータが合体して視野と融合し、すでにビジネスの現場で活用している例もあるという。

約50種類の手術器具を正確に準備

   京都の病院は今年(2013年)、手術の医療器具の準備にメガネ端末を導入した。手術には約50種類の器具を準備する必要があり、これまで看護師が作業に忙殺されていた。そこで、メガネ端末で器具の種類と場所を指示する仕組みを作った。そんなのはメガネじゃなくて、タブレット端末でもできるじゃん、と思うかもしれないが、目線と融合しているので両手が空き、作業ができる。すばやく効率的である。目的の器具を見つけると、腕に取り付けたバーコード端末で正しい品かをチェックする。いまでは素人が準備作業を任されているという。

   あるベンチャー企業は、熟練工にしかできなかった自動車製造の微妙な作業を、メガネを通じてコンピュータが指示をすることで誰でもできるようにする仕組みを開発中だ。

ウェアラブル端末で人間ロボット化

   人間とコンピュータの距離が近づき融合が進むと、人間に対するガイドやインストラクションの面で有利なのは言うまでもない。しかし、番組のケースなどを見るに、なにやら人間よりコンピュータのほうが上等なような感じを受ける。昔は、機械やロボットに人間が仕事を奪われると警戒しなければならなかったが、今では身に付けたコンピュータが人間様より偉く見えるような不安も出てきたんである。

   スタジオゲストも経済やビジネス、コンピュータの専門家による「ウェアラブル礼賛」にはならなかった。コンピュータと人間の関係に詳しい「哲学者」の黒崎政男・東京女子大学教授は「人間の知識や技をどんどんアウトソーシングして、人間はコンピュータの指令に従うだけというロボット化という感じ」などと指摘していた。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2013年11月27日放送「ウェアラブル革命~『着るコンピューター』が働き方を変える~」)

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