「ダイバスター」「マツコの部屋」などから続く低予算シリーズの10分番組だ。クセのある楽曲ばかりを放送するのだが、今秋からリニューアルして、「JOCXみんなとオマエラの歌」というタイトルになった。
要は、NHKの「みんなのうた」のパロディなのだ。全体的に昭和、バブル時代の雰囲気になっていて、見ているうちにタイムスリップしたような感じになる。画像もハイビジョンではなく標準画質風だ。
昭和テイストで「ザ・ピーナッツ」「聖子ちゃんカット」「ピンクレディー衣装」
それぞれの歌に目を向けると、今週の第4位「かっこいいカタカナことば 使いこなしてるオトナかっこいい!」は、みんなのうたの人気曲「コンピューターおばあちゃん」なんかをとくに意識していそう。子供が歌っているが、「電通(でん・とおる)」という名前が何とも怪しい。広告マンのおじさんが「リスペクト」「ナード」「ブラフ」と言ったカタカナ言葉を使っているのが、意味がわからないけどかっこいいという内容なのだが、カタカナ言葉を得意になって使っているオトナを嘲笑っているように見える。
今週第3位「わたし More So!」が気に入っている。英語に見せかけて「私、モレそう!」と読む。美人2人組が生牡蠣にあたって、出先で「More so!」で「のっぴきならない(この言葉のセンスがなんとも昭和だ)」さまをひたすら歌ったバカバカしい曲である。映像も映画「モスラ」のザ・ピーナッツ風の貝のセット(これはバブルというより60年代)で、ほかにも聖子ちゃんカットでピンクレディー風の衣装など、昭和感炸裂である。これを見たら、大が漏れそうになった時、頭の中でこの曲がぐるぐるするかもしれない。
実は、毎週4~6曲を放送しているので、どの週も中身は余り変わらない。でも、映像と歌の完成度はそれなりなので、意外と毎週見たくなってしまうから不思議だ。(12月10日深夜1時59分)
鯖世 傘晴