上村愛子34歳「最後のオリンピックでもう1段上りたい」猛トレーニングで肉体改造

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「なんで一段一段なのだろう」

   前回のバンクーバー・オリンピックで4位に終わったフリースタイルスキー・女子モーグルの上村愛子は、競技終了後にこうつぶやいていた。1998年に初出場した長野五輪からソチ五輪まで5回連続出場である。しかし、結果は7位、6位、5位、そして4位。なかなかメダルに届かなかい。上村はバンクーバー五輪後にいったん競技から離れた。34歳のベテランアスリートは最後の五輪で「もう一段」上がって、今度こそメダルを狙う。

夫の言葉でリラックス「理想の滑りができた時の楽しみを感じればいいんだ」

   1年間のブランクを埋めるため、上村は徹底した肉体改造に挑んだ。毎日3時間の筋トレでこだわったのは腹筋の強化と股関節の柔らかさだ。身体の軸がぶれないことにも重きを置いた。「肉体的にも精神的にももうギリギリ。ソチが最後。後がない」と語る。

   キャスターの国谷裕子「上村さんは34歳。20代の頃と比べて身体の調整に時間がかかります。そのため、陸上でのウエイトトレーニングに重点を置いたようです」

   先月11日(2014年1月)にアメリカ・ユタ州で行われたワールドカップ第4戦では、コース途中でバランスを崩して予選落ち。悔し涙を流した。ソチ五輪代表を逃し、現役引退を表明した夫の皆川賢太郎氏は「怖ければ怖いと正直に言えばいい。自分の理想の滑りができた時の楽しみを感じて欲しい」と上村を励ます。

   上村は夫の言葉で変わった。10歳年下の後輩にアドバイスを求めるようにもなった。その結果か、カナダで行われたワールドカップ第6戦決勝で上村は2位となった。

固いモーグル斜面で軸がぶれなければメダル圏内

   国谷はゲストの附田雄剛氏(モーグル解説者・五輪4大会連続出場)に「身体の軸がぶれないとはどういうことでしょうか」と聞く。

   附田「モーグルの斜面はとても固いんです。そのため、ヒザが割れて股関節が前に出やすい。それを押さえるには、身体の軸がぶれないこと。それができれば、スキーがどの方向を向いても抑えつけることができます。

   彼女は僕から見ても凄い量のトレーニングをしています。彼女がモーグルを始めたときのルールと、今のルールはずいぶん変わっていて、精神的には大きな負担となっていると思いますが、それに合わせるために自分の肉体を鍛え続けているんだと思います」

   もう一人のゲスト、武田美保・三重大学特任教授(シンクロナイズドスイミング シドニー・アテネ五輪銀メダル)は「私たちのシンクロでも、試合に出場すると身体が元に戻るのに3日はかかりました。できていたことができなくなる恐怖もあります。それまでの自分を上回る身体をどう作るか。辛い作業ですが、一つ一つ確かめながら進むことが重要です」と話す。上村愛子、ガンバレ!

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2014年2月3日放送「今度こそメダルを~上村愛子34歳の挑戦~」)

文   ナオジン
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