ブサイク発信の情報は無視され、美人の話はインプットされる…悔しいけどテレビの真実

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   この時期に美味しいものといえば春菊。あの独特な苦みや歯ごたえを楽しみながら、高い栄養価も得られ、冬の料理に数多く登場してくる。でも、私は大嫌いだった。すき焼きでも肉にピラっとついてきたら丁寧に取り除き、鍋でも絶対にピックアップしてはいけない危険野菜だった。

   ところが、いつからか舌と脳に大革命が起き、「美味しい~」と識別してしまったらしい。あれほど嫌いだったのに、今は美味しくいただくのがスキになった。まあ、いわゆるこれが大人の味なのね。「どうして嫌っていたのかしら。私オバカさんよね~」と思えるような大人には、なんとかなれたらしい。

   こんな風に、大人になったら好きになれたんです、できるようになったんですと是非とも言ってみたいのが「整理整頓」。子どもの頃からお片付けが大嫌いだったんですが、その重要性が一人暮らしをしてみてよくわかったんです。

   たまに男友達の部屋とかにいくと愕然とする。整理された部屋はスッキリと美しく、洋服もキチンと畳まれている。部屋中にとっ散らかしている私にとっては、整理整頓された男の部屋はもはやミステリーである。よく部活で強豪校の人は整理整頓ができるらしいと聞く。上下関係や寮生活で、中学高校時代に体で覚えてしまうんだとさ。どうやって畳むのかまで徹底的に教え込まれ、そこまで厳しくなくても洋服を畳む習慣の中で育ったらしい。コイツだけは絶対に何があっても家に呼ばないことにしようと心に決める。

男性ディレクター「ブスはダメなんだよ。話す前に視聴者は見る気も聞く気もなくす」

   それにしても、本屋に行けば選択に頭の中がごっちゃごちゃになりそうなほど、整理整頓関連本が並んでいる。多くは女性に向けたものだ。自らの意思ではまず手にとらないけれど、仕事の資料では買うことは多い。購入時、いつも確認してしまうのが、内容よりも著者の写真だ。ブサイクな女性に説教されてもむしずが走るだけだから。まずはあなたのお顔を整理してからお話ししてはいかがでしょうかと提案したくなる。

   ブサイクから発信された情報はどうでもいいように聞こえ、美人が話す情報は多くの人にインプットされる。ある男性ディレクターに言われて肝に銘じている。「だからブスはダメなんだよ。彼女が話す前に視聴者は見る気も聞く気もなくすんだから」。恐ろしい名言だ。だから、ブサイクがアメリカのポートレートのような満面の笑みで「キレイ好きで人生バラ色に」とか発言をしていると、ゲンナリしてすぐさま本を閉じる。ダメダメダメ、これじゃ使えない。

   購入したのは作り過ぎられていない美人の書籍。さっそく、泥棒に入られたあとのような部屋に寝っころがり目を通していく。ナルホドとヒントを得て起きあがりPCへ向かい、台本に仕上げていく。

   これが春菊パターンのように、突然、整理整頓が大好きにならないかとは願うけれど、半分はもう諦めの境地だ。だって春菊を食べられなくても、整理整頓ができなくても生きていけるのだから。

モジョっこ

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