2018年 8月 19日 (日)

バンクーバーで敗れ変わった葛西紀明41歳の心と体…力でねじ伏せるのやめた

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   「どうだぁ」。16日(2014年2月)行われた男子ラージヒル決勝で41歳の葛西紀明が銀メダルを手にして放った第一声だ。前日にはフィギュア男子で羽生結弦(19)が日本勢に今大会初の金メダルをもたらすなど相次ぐ朗報に日本中が沸いた。

   決勝1回目139メートルを飛び、飛型点とあわせ140.6点と2位につけたが、2回目は133.5メートルで136.8点の合計277.4点。金メダルのカミル・ストフ(ポーランド)に惜しくも1.3ポイント及ばなかった。

   葛西が22年間諦めずに挑み続け、41歳で獲得したメダルは冬季五輪のジャンプ史上で最年長だ。

あす午前2時からジャンプ団体戦で3度目の「金メダル」チャレンジ

   葛西は1992年のアルベールビル五輪に19歳で初出場して、このときは下位で終わったが、21歳のときのリレハンメル五輪で団体戦銀メダル、個人ノーマルヒルで5位だった。長野五輪では日本勢は団体戦で金メダルを獲得したが、葛西は直前に左足首を痛めてメンバー落ちしてしまった。

   4度目の挑戦となったソルトレーク五輪では母の他界、妹の病魔という不幸が重なって、着地で転倒しメダル圏外に。トリノ五輪、バンクーバー五輪も目指すメダルには届かなかった。

   ところが、バンクーバー五輪を終えたあと大きな変化があったという。ジャンプのナショナルチームの元コーチだった八木弘和によると、「それまで力でねじ伏せようとした部分が非常に多かったんです。それがバンクーバー五輪が終わって柔軟性に変わってきました。何かいい物を他から取り入れようとする姿勢もあり、本当に進化していると見えました。普通はありえませんよ」という。

   コメンテーターの池田健三郎が(経済評論家)「同じ40代で本当に嬉しい」といつもの生真面目な表情をくずした。

   18日午前2時過ぎに始まる団体戦があるが、葛西を含めメンバー4人とも15位以内に入っているのは日本だけで、金メダル獲得の可能性は十分ありそうだ。

文   モンブラン
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