2024年 4月 27日 (土)

東京・世田谷区役所近く…昭和テイストのいい飲み屋発見!ああ、今晩もまた真っ直ぐ帰れん

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   あるテレビ局の玄関で深夜になると出される標語看板がある。【「まだ走っている」「もう走っている」】。「まだ(電車が)走っている」からタクシー利用は控えよう。「もう(電車が)走っている」からタクシーに乗る必要はありますか?という呼びかけ運動みたいなものだ。個人的にタクシーを使うのはいいですが、タクシー車券は使わないでね、予算厳しいんだからさ、と出入りする人全員に注意喚起をしているようだ。

   その玄関を出ると目の前にズラズラと50台以上もタクシーが停車している光景が広がる。数時間ずっと客待ちしているタクシーの運転手さんは、まさか玄関にこんな看板が出ているなんて知らないだろうなぁ。

好もしいのは「小さくて汚くて料理に定評のあるお店」

   タクシー車券はテレビ各局で違っている。深夜帯以外は車券を出さないところもいくつかあるし、その一方で降車時間も場所も利用者が自由に使えるものもある。何時に乗ってどこへ帰ろうと、常識内だったらOKというものだ。もしくは、乗車降車ともに時間と場所が決められ、記入した時間に少しでも遅れたり、別の場所で降りると怒られるところもある。この場合、怒られるのは番組プロデューサーで、利用する立場の出演者などはたまにプロデューサーからお叱りを受けたりする。

   番組収録が終わり、パァ~ッと飲みにでもいきますか!!と思ったら、「車券はいりません。自腹で飲んで帰ります」と言うのが正解だ。仕事終わりに一杯行きたいそんな時は、「もう(こんな時間なのに)やっている」と「まだ(こんな時間なのに)やっている」というような店がとっても助かる。きょうの外仕事は午後4時でおしまい。あとは自宅作業だからその前にちょっとどこかで一杯。

   そんなサーチセンサーにピピっとくるようなお店が、渋谷などでもちょっと裏通りに行くとゴロゴロある。オシャレすぎてかぶれそうになる代官山や広尾周辺でも、ちゃんと世捨て人用の小さくて汚くて、でも美味しい料理に定評がある店がいくつか暖簾を下げている。それでもっていい気持ちになり、結局タクシーに乗って帰るしかない時間になっていたりすることも多い。

午前1時ころから常連客が続々集まり、大盛り上がりの午前3時

   でも、夜中になってもまだやっている店があるから大丈夫。住宅街の中でも深夜営業の居酒屋がある街が好きだ。先日も世田谷区役所近辺でいい店を見つけた。カウンターにおばんざいが13種類ほど並び、天井からつるされたブラウン管テレビ。開店当時から本日のオススメを書き換えていないであろう、ヤニで黄色くなったホワイトボード、ズラリと客席を取り囲むかのように並ぶいいちこのボトル。

   うん、雰囲気だけでかなりいい店ポイントが高い。ところが、午後11時半ごろに店に入って、「まだ大丈夫ですか」と大将に聞いたのが野暮だった。大将一人で料理と酒を作り、それがまたどれも絶品。たまに大将が外に出かけると、常連がカウンターに入り、自分たちで酒を作りだす。昭和テイスト満載なこの店の本領発揮は午前1時頃からだった。こんばんは~とのれんをくぐって常連さんが次々とやってくる。カウンター席も座敷席も満員だ。狭い店に15人程が肩寄せ合って飲んでいる。深夜バスもなくなった午前2時頃になってもガラガラっと扉を開けて、満席にがっくり肩を落とし帰っていく客がいる。金曜夜、飲み明かしてようやく我が家につくその前に、もう一杯ということらしい。

   その後も続々と客がやってきて、午前3時に大盛り上がり。まだ電車も走っていないので、タクシーに乗ってまだ開いている店に入って1日をしめくくる。いいですわ~。あ、気がつけば今週もまた酒のみの話になっている。

モジョっこ

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