2024年 4月 27日 (土)

「電子ギフト券詐欺」急増!高額商品買わせ決済...ネット購入はクーリングオフ対象外

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<ご用心!新手の『詐欺』>国民生活センターは18日(2014年11月)、電子マネーなどキャッシュレス決済を悪用する業者に注意するよう注意喚起した。「電子ギフト券詐欺」だ。小林真寿美相談員は「この詐欺は誰でもが被害にあう可能性が高いんです」と警告する。コンビニなどで売られている電子ギフト券やインターネットで売られているギフト券を購入させ、商品を売りつけて客のクレジットカードで決済させる。「ここに新たな手口が潜んでいます」と三輪秀香アナは伝える。

クレジットカード出させ自分のPCで勝手に支払い

   Aさん(26)は街中で「読者モデルを探している」と男に声を掛けられた。不信に思ったが、男はスマートホンを開き所属する会社のサイトを見せた。そこには有名なタレントの写真がならんでいて、Aさんは信用してしまった。そして、読者モデルになれば無料のエステを紹介するという。

   指定された場所に行っていると、エステではなくアクセサリーの販売会社だった。対応した男は言う。「アクセサリーを購入された方に無料エステの特典が付くんです」「1度購入しても必ずキャッシュバックという形でお戻しします」「でも、やっぱりと思ったら、クーリングオフができます」

   Aさんはダイヤのネックレスを買ってしまった。値段は115万円だった。詐欺はここから始まる。クレジットカードの提出を求められたが、カード支払いではなく、男はパソコンで大手通販会社の電子ギフト券のページにアクセスする。Aさんのカード番号を入力して、40万円分のギフト券を3枚購入させられた。電子ギフト券の購入には暗証番号やサインの入力は必要がない。120万円のアクセサリー代金の決済を男は勝手に済ませた。

約束のキャッシュバックもなし

   Aさんの家にネックレスは届いたが、約束のキャッシュバックはされない。クーリングオフをしようと連絡を取ると、インターネットでの買い物は対象外だった。120万円は詐欺グループの商品購入や現金化に使われたらしい。

   クレジットトラブルに詳しい中村弘毅弁護士はこういう。「クレジットの支払いでは、暗証番号でもサインでも必ず控えの用紙が発行されます。控え用紙がない場合は疑ったほうがいいですね」

   国民生活センターはこうしたトラブルのための特設窓口(電話03・5793・4110)を設けている。

(磯G)

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