祖父母殺害の少年に懲役15年―ネグレクト母親から「殺してでもカネ借りてこい」

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   埼玉県川口市のアパートで今年(2014年)3月、孫の17歳の少年が祖父母を殺害し現金やキャッシュカードを奪った事件の判決公判がきのう12月25日にさいたま地裁であり、少年に懲役15年が言い渡された。

   被告が成人だったら死刑もあり得る重罪だが、少年の育った境遇が考慮された。

学校に行かせてもらえず居所不明児童

   母子家庭で育った少年は小中学校に行かせてもらえず、11~13歳の間、公園やホテルと転々とし、学校や行政機関でも居場所がつめない居所不明の児童だった。しかも、母親に言われて親族にウソを言っては借金をさせられていた。その度に母親から言われたのは「殺してでも借りてこい」だった。判決文によると、祖父母を殺害する前にも母親から同じように「殺してでも借りてこい」と言われていた。

母親の罪

   この「殺してでも...」が母親による殺害の指示に当たるのかどうかが裁判の争点になった。弁護人は母親の指示で殺害したとして保護処分を求めたが、検察側は指示ではなく単独犯だったとして無期懲役を求刑した。判決では指示はなかったと判断されたが、少年の境遇を顧慮し、判決文にも「母親の養育や犯行前の言動は特に大きく斟酌すべきである」と述べている。

   少年は判決後、弁護人に「自分みたいな存在を作っちゃだめだということをお伝えください」と話したという。

話は逆じゃないか!?母親は強盗罪で懲役4年6か月

   番組が問題視したのも学校教育もうけさせてもらえない居所不明の児童。飯田泰之(明治大学政経学部准教授)は「行政側が把握するシステムをもっと整備していななければならないし、ある程度の強制を伴うような権限をつけないと問題は解決しないでしょう」

   吉永みち子(作家)「自分で判断する能力を与えられなかったし、一人で生きていくすべも与えられなかった。こういう子どもたちをどう守るか、きちっと考え、教育をどうするかだと思います。18歳になった少年が刑期を終えると33歳。(服役中に)力をつけるような過ごし方、勉強してほしいです」

   司会の羽鳥慎一「母親の罪が一番大きいですよね」

   世間一般も同様の感想を持つだろう。弁護人は母親の指示による殺害が認められなかったため控訴する方針という。その母親は強盗罪で懲役4年6か月が確定している。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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