2024年 5月 4日 (土)

危険度増す紛争地の取材・支援活動・・・中立・平和の象徴ではなくなった「日の丸」

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「こういうときだからこそ、心を内向きにしてはいけない」

   立教大学教授で「NPO難民を助ける会」理事長の長有紀枝さんは「現地での安全策はいろいろあるが、敵の側に外から人が入ってくると崩れてしまう」と中東の現状をいう。日本へ向けられる目の変化も感じる。旧ユーゴのボスニアでは日の丸を掲げて仕事をした。「当時、日の丸は中立・安全の象徴だった。いま日本国旗では身を守れない」

   ジャーナリストとは持ちつ持たれつ。「日本人の目を海外に向けさせるには、人情を人権にかえる仕掛けが必要です。それが報道なのです」「こういうときだからこそ、日本人の心を内向きにしてはいけない」と語る。

   その手だては報道というように聞こえた。現地のナマの報道はたしかに力があろう。だが、命をかけるほどの価値があるとは思わない。情報機器が発達したいま、情報をとる次善、三善の方策はある。むしろ、絶対に現地にいないといけない支援関係者の先行きが心配だ。日の丸が安全でなくなったのは、安倍首相の不用意なカイロ発言からだ。こればかりはもう元へは戻らない。

ヤンヤン

*NHKクローズアップ現代(2013年2月26日放送「いま『世界』のためにできること 紛争地 それぞれの眼差し」)

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