2024年 5月 3日 (金)

銀行預金が消えた!狙われる日本のネットバンキング・・・海外に知れ渡ってるセキュリティーの甘さ

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おかしいと感じたら即中止!常に狙われているという意識持て

   警視庁サイバー犯罪対策課は昨年、中国人の男20人によるインターネットバンキング不正送金事件を摘発した。主犯格が中国から被害者のパソコンにウイルスを侵入させて情報を入手して別の口座へ預金を送金し、日本国内にいる留学生らにATMから引き出させていた。預金引き出しのために使ったキャッシュカードは、雑誌の中に仕込んで中国から国際郵便で送っていた。被害額は8億円にのぼる。警視庁は中国の警察に捜査協力を申し入れたが、9か月経たいまも主犯格の特定に至っていない。

   国谷裕子キャスター「インターネットバンキングの口座はいまや6500万口座あるといわれています。大丈夫でしょうか」

   神戸大学大学院の森井昌克教授が解説した。「一般的にウイルス対策ソフトを入れるとか、ソフトウエアのアップデートをするとか対策をとっていればまず安全なんですが、万が一もありうる。その場合、日頃と違う画面が出てきたり、情報を求められたらすぐ止めればいい。常に狙われている意識を持っていれば対策として有効です。日本のユーザーのセキュリティー意識が低いことは世界中に知れ渡っています。プラス、銀行への貯金残高が多いことで狙われる対象になっているんです」

   国谷「なぜ被害額が急増しているのでしょうか。被害者の問題なのか、金融機関の問題なのか・・・」

   森井教授「双方の問題というのが正確な答えでしょう。ユーザーに注意力がなくて、セキュリティー意識ななかったことが狙われる原因の一つ。金融機関も20年近く前にインターネットバンキングが入ってきて広めてきましたが、危険性を教えてこなかったんです」

   森井教授は決済用の口座はインターネットバンキングを利用し、貯蓄用は昔からの口座に分けているという。虎の子を失わないためには、不便でも従来の預金方法を使う方が安全だ。

モンブラン

NHKクローズアップ現代(2015年3月4日放送「預金が消える~ネット決済の新たなリスク~」)

文   モンブラン
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