2018年 8月 15日 (水)

<幕が上がる>
ももクロ総出演!モノノフじゃなくても楽しめる平田オリザ原作・・・本格的過ぎてアイドル感不足は残念

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(C)2015O.H・K/F・T・R・D・K・P
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   劇作家・平田オリザが2012年に発表した小説を、アイドルグループのももいろクローバーZ総出演で映画になった。地方都市の県立高校に通う高橋さおり(百田夏菜子)は、演劇部の新部長として高校生活最後の1年を迎えようとしていた。年に1度の高校演劇大会での地区予選突破を目指していて、そこに新任美術教師・吉岡(黒木華)が着任してきた。吉岡はかつて学生演劇の女王と呼ばれたほどの有名人だった。

   吉岡に背中を押され、さおりたちは全国大会を目指すことになる。さおりは舞台には立たず、作・演出に専念することになったが、台本執筆が思うように進まない。

恋愛要素ゼロじゃ物足りない

   ももクロは平田オリザのワークショップを体験して撮影に臨んだという。たしかに、映画初出演とは思えないほど安心して見ていられる演技だ。とくに主演の百田夏菜子は、さおりの成長と女優としての成長がリンクし、役を自分のものにしていたと思う。

   ただ、アイドル映画としては物足りない。たしかに、モノノフ(ももクロファン)でなくても楽しめる映画に仕上がっているのだが、その分、ももクロのアイドル感が乏しい。ももクロはそれぞれのメンバーの個性が売りものなのだが、全体的に個性が薄くなっていたように思う。期待したももクロの楽曲の使い方も中途半端だった。

   また、原作にあった恋愛要素がきれいさっぱり削られていて、男子学生が全く絡んでこないというのも違和感を覚える。恋愛が話の中心でなくても、高校生が異性からの影響を全く受けないというのは青春映画としていかがなものか。

次回作はぜひオリジナル脚本で

   ももクロで映画を撮るなら、原作もの企画ではなく、ももクロ用に書かれたオリジナル脚本で撮るべきだろう。原作のキャラクターに合わせるには彼女たちのキャラクターは濃すぎるし、それを殺して作るももクロ映画にあまり価値はない。次回作がもしあるとしたら、アイドル映画を意識した作り方をしてもらいたいと切に願う。

野崎芳史

おススメ度☆☆

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