2024年 4月 27日 (土)

実家の親は大丈夫か?詐欺だけじゃない「高齢者狙った犯罪」こう防がせる

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<実家の親の防犯術>オレオレや振り込めなど特殊詐欺事件の被害が昨年(2014年)は過去最悪になったが、高齢者を狙った犯罪は詐欺以外にも多い。あさイチが街頭で聞いたところ、「10人中4人が離れて暮らす実家の両親が被害にあったというのです。あさイチアンケートでも1271人の方が『実家の親が心配』と答えていて、とくに心配なのは詐欺、窃盗、ひったくりをあげていました」と宮下純一レポーターは伝える。

   場合によっては、ひとり暮らしの老親が犯罪被害者にしないためにはどうしたらいいのか。

家の中に人がいてもドロボー侵入

【窃盗防止】

   高齢者の被害で多いのは、空き巣だけでなく「居空き(いあき)泥棒」だ。家の中に人がいても、高齢者だけの家は空き部屋が多く、物事にも気づきにくいのを狙って忍び込んでくる。

「昼間の泥棒は鍵をかけ忘れたリビングの窓を狙います。リビングには財布やバッグが置かれていることが多く、後ろ向きで調理や洗い物をする人の一瞬のすきを狙います」(都市防犯研究センターの樋村恭一主任)

   家族が多いと思わせるため洗濯物に若い男物の衣類も干したり、庭に子供用自転車を置くといい。玄関前に植木鉢の花が置いてあると、通行人から注目されるし、家人が水やりに出てくるのではないかを警戒する。

【ひったくり防止】

   力の弱い高齢女性はひったくりに会いやすい。防犯会社のリーダー斉藤明日香さんはこんなアドバイスをする。

「バッグのほかにポーチを持って鍵や財布を入れます。でも、保険証や免許証など住所の書かれた物は別にして下さい。盗まれた鍵と住所で空き巣の二重被害を防ぐためです。ポーチは必ず斜め掛けで車道の反対側の腰に、バッグも壁や民家寄りの手で持ちます。歩道にガードレールがある所なら、後ろから近づく犯人からの防止になります」

【詐欺防止】

   オレオレ詐欺は子供や孫を名乗られて動転しカネを渡してしまう。立正大学の西田公昭教授は「電話でお金の話が出たら家族に相談する」と紙に書いて、孫などの写真と一緒に電話のところに張り付けて毎日暗唱するようにすると効果的という。模擬訓練も必要だ。

「子供から『還付金の返還があります』など犯人なりすました電話をかけ、親が子供に電話してくるかの練習です。できたら夫や兄弟にも練習させて下さい」

   電話機の留守電機能にメッセージを吹き込んでおく。コールがあってもすぐ出ず、留守番電話にしゃべらせる。「詐欺防止のための電話です。メッセージを残してください」と流すと、詐欺犯のほとんどはすぐ切るという。

(磯G)

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