2024年 5月 3日 (金)

出っ張り看板が落ちてくる!安全点検せず無許可も横行・・・札幌の直撃女性いまだ意識不明

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京都市は7年かけて2万4000件すべて撤去

   直接動いたのは福岡市だ。落下して女性がケガをした4メートルの看板は30年以上も前に設置されたもので、おまけに無許可だった。市は1億2000万円をかけて、360度撮影できるカメラを装着した車で実態調査をした。GPSも使って許可の有無も照合したところ、許可が必要な1万2154の看板のうち64%にあたる7798が無許可とわかった。市は所有者に連絡して、許可申請と点検を求めている。

   京都市はさらに進んで看板をなくしてしまった。平成19年に屋外広告物条例を全面改訂して、歩道(頭上)にはみ出したビル側壁の看板を全面禁止にした。80人以上の嘱託職員を採用して専門部署をつくり、7年間で2万4000余を撤去した。かつて看板がひしめいていた四条通はいまひとつもない。

   実は、観光地としての景観の問題でもあったのだが、撤去の過程で危険な看板が相次いで見つかった。京都市の担当者は「景観保護が安全にもつなが ることがわかった」と話す。

   建築物の安全については建築基準法に基づく点検というのもある。国は全国75000のビルの点検を行ってきているが、山畑教授は「まだ足らない。無許可の問題もありますし、目視も問題です。工作物安全基準という枠組みを作らないといけないでしょうね」という。

   考えて見れば恐ろしい話だ。いつ落ちてくるかわからないというのに、だれも上を見上げたりはしない。事故があっても「まあお気の毒に」で終わり。自分には落ちてこないと思っている。慣れとはつくづく恐ろしい。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2015年3月12日放送「看板が頭上から落ちてくる~歩行者を襲う危険~」)

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