<ようこそ、わが家へ>(フジテレビ系)
月9初主演・相葉雅紀クン影薄い!沢尻エリカ、山口紗弥加、南果歩ばっかり目立って・・・ドラマ目玉ホントはそこ?

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祝、相葉くん、月9主演!

   別に相葉ファンではないけれど、今や国民的アイドル・嵐の中で、一人バラエティ専門のような立ち位置になっていた彼が、ついに月9主演ということで、大丈夫かと心配しつつも、ほんとに良かったね、相葉くん、と親戚のおばさんのような目で見始めた。

   原作はドラマ界でバブルがまだ続いている池井戸潤の同名ミステリーである。売れないデザイナー、倉田健太(相葉雅紀)が駅のホームで割り込みを注意するという些細なきっかけから、何者かによる健太と家族への攻撃が始まる。後をつけられ、花壇の花は抜かれ、自転車や車を傷つけられ、郵便ポストに虐待した猫を入れられ、家の中のお金や物は盗まれ、不気味なメッセージのFAX、大量のピザ配達、盗聴器、携帯へのメール・・・とおよそ考えつく限りの嫌がらせを受けてしまう。

   両親(寺尾聰と南果歩)と妹(有村架純)、健太の職場の同僚、神取明日香(沢尻エリカ)と一緒に警察に相談したり、防犯カメラを設置したりとそれなりに対策は立てるのだが、姿の見えない犯人の手口はますますエスカレートしていくというストーリーだ。

   加えて、父親の会社での不正な経理処理の件、母親の陶芸教室の人間模様、妹の友達や元彼の怪しい行動が同時進行で展開していき、これが嫌がらせとどう関わるのかが、これから解明されていくのだろう。

嫌がらせ受けても呑気な一家・・・ミステリーのはずがホームドラマかコント

   不思議なテイストのドラマである。けっこうな嫌がらせの連続で陰鬱なはずなのに、倉田一家は全員呑気なキャラ設定で、そのやりとりはホームドラマ、もしくはコントにしか見えない。

   一方、父親の会社の横領疑惑のシーンはアニメーションを使った架空請求の説明が入り、あからさまなパワハラも出てくる、いかにもな池井戸ドラマの雰囲気だ。さらに健太の会社は、変人の編集長(佐藤二朗)とそんな編集長のかまってちゃん態度を見事にスルーする明日香(沢尻)の軽妙な応酬が月9の王道っぽいと、どうにもとらえどころのない印象だが、華やかさも派手さもない地味なミステリーを、あえて月9でやるとこれが正解(と思って作ったの)だろう、きっと。

   防犯カメラの映像を映す前のCM、いかにも悪そうな男をフェイクにして思わせぶりに引っ張る演出が正直うっとうしいが、ついに健太(相葉)が何者かに刺されるという緊迫した流れになり、期待が低かった分、意外に面白くなってきた。

エリカ様さすがだねえ・・・目の下のたるみ消えお肌のハリ完璧!

   3人の女優陣がとても興味深い。一人目は沢尻エリカ。「ファースト・クラス」で久しぶりにドラマ復帰したときは、ブランクのせいか私生活の心労のせいか、目の下のたるみが目立ち、やっぱり美形は老けが早いのかとついつい余計なことを考えてしまうぐらい疲れていた。その後、「ファースト・クラス2」を経て、今回、月9ヒロインを見事にゲットした彼女は、全盛期と同じぐらいかわいい! あのたるみはどこへやら、お肌のハリも完璧。仕事の順調ぶりが如実に顔に表れる、まさに「ザ・女優」といった見事な復活に感服する。

   二人目は山口紗弥加。敏腕部長の横領疑惑を粘り強く追い詰める真面目な経理部社員の役なのだが、目線を合わさず低く震える声で「は、配送会社に、確認を取りましたっ」と言う台詞回しが本当にリアルでいい。そうそう、こういう真面目すぎて浮いてる人、会社にいるよねと思わず頷いてしまうが、会社勤め経験がないだろうに、役作りの上手な女優さんだなあとこれまた感心する。

   そして最後は南果歩。呑気な倉田家の中でも断トツ、頭に咲いているお花が見えるようなゆるふわお母さんなのだ。嫌がらせの大量の宅配ピザを前に「ピザパーティねえ」と楽しげにピザを並べたり(普通受け取らないだろ!)、何度も花壇を荒らされて「やっぱりゼラニウムがいけないのよお」と見当違いのことを言ったり。「会社の同僚」と健太に紹介された明日香を前に、「ゆくゆくは、同居とか、ねえ」と先走ったことをつぶやくなど、実際いたらドン引きの連続だろう。もちろん確信犯のキャラ設定だとは思うけど、甲高い声と組み合わさると、このドラマの一番の恐怖に思えてくる(ついでにこんなお母さんが好きと堂々と息子に言っちゃう陶芸の先生も恐怖)。

   おっと、相葉くんの主役を祝っておきながら、彼のことを書かずに終わるところだった。ごく平凡な家族思いの実家暮らしの普段は目立たない健太が、勇気を出して明日香を突き落とした男に向かっていくシーンはすごく迫力があった。地なのか演技なのかはともかく、頭も体も弱そうな、だけどいい人の役、ぴったり。よかったねえ相葉くん(と、またもや親戚目線)。

   原作を読んだはずなのに結末覚えていないので、来週もまた観ます!

(カモノ・ハシ)

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