MERS日本でも起こる「アウトブレイク」感染拡大の落とし穴「まさか自分が・・・」「まさかウチの病院に・・・」

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   韓国のMERS感染拡大は保健衛生当局、病院などの認識の低さ、対応が原因だ。最初のMERS患者の68歳の男性は中東から帰国後に、発熱の症状でピョンテク市の2つの病院に入院したが、医師らはMERS感染の疑いを持たず、診断が出るまでに約2週間かかった。

   その間に医療スタッフや患者、数十人に感染。さらに68歳男性と同じ病棟にいた35歳の男性感染者が転院し、転院先の病院であらたに80人以上が感染した。35歳男性には中東滞在歴もなく、「まさか転院してきた患者が感染者だとは想像していなかった」(35歳男性の主治医)という。

   韓国政府は「不安と偏見が広がるのを避ける」(保健福祉省)ために、MERSがどの病院で発生したのかを公表せず、医療機関にも通達しなかった。「他の病院への転院で感染が拡大してしまった。政府はまずどの病院で発生しているのかを医療機関に周知すべきだった」(大韓医師協会イ・ジェガプ医師)

初期段階で患者も医師もMERS疑え

   日本のMERS対策専門家会議のメンバーの東北大・賀来満夫教授は、日本でも韓国と同様のアウトブレイクが起こるのではないかと非常に危惧していると話す。

   国谷裕子キャスター「韓国の経験から、日本が一番に学ぶべき教訓はなんでしょうか」

   賀来教授「MERSという病気に対して、市民の意識レベルと医療側の意識レベルをともに高めていくことが必要です。たとえば、市民が中東などの流行地域から帰ってきましたと医者に伝える。そこで医療側もMERSを疑えば、最初の段階で防げるかもしれない。そこはとても大きな教訓になると思います」

*NHKクローズアップ現代(2015年6月23日放送「MERS感染拡大 備えは大丈夫か?」)

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