2024年 4月 26日 (金)

人間で生きるか、バケモノで生きるか・・・悩む「宮崎あおい少年」迫力いっぱいの渋谷の街頭バトル

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(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

   細田守監督の最新作で、役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋、リリー・フランキーらが声優で出演していることでも話題になっている。

   東京・渋谷でバケモノの熊徹(役所広司)に出会った少年(宮崎あおい)は、強さを求めて「渋天街」なるバケモノの住む世界に行こうと決める。少年は熊徹の弟子となり、九太という新しい名前をもらった。

   成長し人間界とバケモノ界を行き来するようになった九太は、図書館で出会った少女、楓(広瀬すず)を通して新しい世界や価値観を知り、自分がいるべき場所はどこなのかを模索し始める。そんなとき、人間界とバケモノ界を巻き込んだ大事件が勃発する。

ホロリとさせる人間・九太とバケモノ熊徹の師弟関係

   ひとりぼっちの少年、九太とひとりぼっちのバケモノ、熊徹の師弟関係がおもしろい。最初はいがみあっているが、修行や旅を通じて互いに足りない能力を補う関係へと変化していく。

   悪友の多々良(大泉洋)や百秋坊(リリーフランキー)などバケモノたちが個性豊かなのに比べて、楓や九太の父親など人間たちのキャラクターがどこかステレオタイプで魅力に欠ける。

   また、バケモノと人間の関係の説明が乏しく、クライマックスの渋谷の戦闘シーンに入り込むことがどうしてもできなった。なぜ彼らは戦っているのかがはっきりしないのだ。実際の渋谷を再現し、迫力は満点なのに非常に残念である。

   師弟の話、恋愛の話、家族の話、ライバルの話、いろいろな要素を盛り込もうとして、散漫な印象になってしまった。設定として、前作「おおかみこどもの雨と雪」と被るものがあり、自分はどちらの世界で生きるべきなのかと葛藤する主人公を期待してしまったのも物足りなさの原因かもしれない。

野崎芳史

おススメ度☆☆

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