2024年 4月 27日 (土)

耳障りなグルメレポート効果音!食べ物口に運ぶたびに「カプッ」「カプッ」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   最近、街歩き系番組の食事シーンにイラッとする。あることが気になって、おいしそうな料理を見ても、いくらタレントさんがグルメリポートでコメントを頑張ってもまったく頭に入らない。

   それは料理を口に入れる瞬間に入る「カプッ」という効果音である。文字面で表記するなら「パクッ」っていう音になるんだろうけれど、テレビから流れてくる音は「カプッ」というふうに聞こえる。あの音はなんといえばいいんだろうか。「カプッ」にプラスしてなにかモノが吸い込まれるような「キュポッ」「キャポッ」という音もするような感じだ。いくつかの音を重ねてデジタル合成されているんであろうあの音は、生活の中で聞いたことがないから、耳障りなんだろうか。

出演者がコメントしている最中も・・・

   どの番組が始めたのかはわからないけれど、日本テレビ系に多い気がする。タレントが「いっただっきま~す!」のあとに「カポッ」、あとはひと口食べるごとに「カプッ」と続く。首を横に振る時につけられるキュインキュインみたいな音もそうだけれど、すべてがマンガの擬音語をVTR中の人物の動作にあてているような気がしてならない。各番組がほとんど同じ音ということは、効果音素材音源CDで「試食1」という名前でもついて販売されているのかもしれない

   先日も、ある旅番組のグルメリポートの中でこの音が多用されていた。タレントさん1人がワンショットで食べている時に音をつけるのはまだしも、何人かがテーブルについて、ひきの画でも誰かが料理に口を運ぶたびに「カプッ」が付けられる。誰かがしゃべっている最中にも、他の出演者が食べた瞬間に「カプッ」と音がつけられていた。いやいや、ここまでせんでもええやろ!

   タレントの一挙手一投足に視聴者の興味をひかせようとするこのあざとい手法は、個人的には好きではない。イライラしてきて、結局チャンネルを変えてしまった。

過剰演出は視聴者には邪魔なだけ

   それにしても、編集中の音効さんは本当に大変だろうなと思う。番組の中でシーンに合わせそれぞれBGMを付けるのが彼らの仕事で、情報量の多い番組だと映像の切り替わりとともに音楽を変え、1時間番組で数十曲を使い分けることもある。テーマに沿った曲、勢いをつけたりかっこよくしたり、悲しくしたり、面白おかしくしたり、恐怖心をあおったりと、演出は音楽に頼る部分も多い。そこに一口、二口、三口と食べるごとにまた音を付けていくと作業が煩雑になるのだ。

   ここまで過剰に音をつけられると、すべて演出にそった一方的な見方しかできなくなるし、視聴者はイマジネーションを膨らませにくくなってしまう。かつてテロップ多用問題が叫ばれたけど、今度は効果音多用問題が浮上していると思う。

モジョっこ

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中