<ど根性ガエル>(日本テレビ系)
原作抜け出した16年後の「ひろしやピョン吉」満島ひかりと演技派俳優競演で一級の人情ドラマ

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   またアニメの実写化か、と期待半分、興味半分で見てみたら、これがなかなかよくできている。なによりもキャスティングがいい。松山ケンイチのひろしに、薬師丸ひろ子の母ちゃん、勝地涼の後輩・五郎、新井浩文のゴリライモ、前田敦子の京子ちゃん、京子ちゃんのばあちゃんは白石加代子である。寿司屋の梅さんが光石研で、よし子先生が白羽ゆり、そして、今は校長になった「教師生活41年」の町田先生がでんでんときたもんだ。演技派俳優の夢の競演。よくぞ、揃えたとプロデューサーを褒めてあげたい。

ご飯食べるTシャツ・・・CG画面に感心!どうやって制作してるの?

   それに加えて、なんといってもピョン吉の満島ひかりが光っている。Tシャツに貼りついた平面ガエルのピョン吉をどうやって表現するのかと思ったら、CGを駆使し、アニメのピョン吉の動きがちゃんと再現されていた。ピョン吉がご飯を食べるところなんてどうやって作られているのか、その制作現場が見たくなる。

   そんなクォリティの高いピョン吉に命を吹き込む満島の声。演技の巧い女優さんとは思っていたが、その表現力に感心する。大げさではなく、満島のピョン吉を見るだけでも、このドラマを見る価値がある。

これで視聴率ひとケタとは納得いかない

   原作は吉沢やすみ「ど根性ガエル」なわけだが、アニメの実写版といいながらも、キャラクターはそのままに16年後を描いた完全オリジナルドラマに仕立てている。脚本は「銭ゲバ」「泣くな、はらちゃん」の岡田惠和だ。ヒロシがニートに、京子ちゃんがバツイチに、ゴリライモが実業家に、五郎は警察官にと、16年間でいろいろあったんだなあとしみじみ。

   そして、<ピョン吉との別れ>がじわじわと近づいてくるのが切ない。ただのノスタルジーではなく、今の時代の閉塞感、息苦しさなども描かれており、一級の人情ドラマになっている。

   視聴率は初回こそ13.1%だが、第7回6.3%と半分以下に落ちてしまった。こんなにいいドラマなのになぜ数字が取れないのか。記録ではなく、記憶に残るドラマ。最後まで応援したい。<土曜よる9時~>

くろうさぎ

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