「鉄砲バンバンなんてやりませんよ」山口組直系組長お騒がせに詫び!これは分裂でなく謀反ですやんか

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   <「我々の世界の根本に何があるかというと、盃事なんです。汚い世界のたった一つキレイなところ、と言うてもええかもしれません。今回、彼らは我々の世界の根本にあるルールを破った。その時点で、向こうに百に一つの言い分があったとしても、それは通らない、ということなんです。

   山口組を含め、この業界では、一切の権利、一切の縄張りは親分のモン。先代と代替わりした時には、先代のカマドの灰まで当代のモンなんです。山口組の親分は、ええモンも悪いモンも全部引き継ぐ。その親分に白い物を黒や言われても、それは認める言うて我々、盃飲んどるんです。そんな大事な盃をほったらかしにして出るなんて、絶対にやってはならん。彼らには山口組を名乗る資格はない」>

   白を黒だといわれることも、しょせん畳じゃ死ねないことも~。健さんの唐獅子牡丹が聞こえてくるようですな。山口組の分裂で「仁義なき戦い」が始まるのか、興味半分怖さ半分の野次馬としては目が離せない。冒頭の発言は『週刊新潮』に載っている指定暴力団山口組の直系組長の言葉だが、情報戦では、山口組を出ていった「神戸山口組」のほうが上回っていた。

   さらに『週刊文春』によれば、9月17日(2015年)に警視庁が約50人体制で名古屋市中区にある山口組の二次団体「司興行」の本部事務所に家宅捜索に入ったという。「司興行」は山口組六代目の司忍組長が1967年に立ち上げ、山口組を牛耳る「弘道会」の中核組織だそうである。今年6月には三代目の森健次組長が「直参」と呼ばれる山口組の直系組長に昇格を果たした有力団体で、警察当局は常にその動向を追ってきたという。警視庁関係者がこう明かしている。

   <「今回の家宅捜索は、二日前に逮捕された司興行の本部長、川崎誠治容疑者と共犯の山口組の二次団体『岸本組』幹部の森本展生容疑者らによる恐喝事件に関連して行なわれたものです」>

   都内の飲食店経営者から恐喝されていると被害届が出されたため、継続捜査していたようだが、<「そんな時山口組が分裂し、弘道会系の組織に手を付けられる絶好の機会だとして、一気に捜査着手への気運が高まったのです」(先の警視庁関係者)>

   報道では、新組織を立ち上げた連中が山口組の金銭に関する内部資料を持ち出し、警察に持ち込んだというものもあった。どうやらここまでは、警察とタッグを組んで攻める「神戸山口組」、守るに懸命な「山口組」という構図だ。週刊誌の報道などを見ても、6対4の割合で新組織寄りの記事が多いように思える。危機感を抱いたのだろうか、山口組の幹部が週刊新潮に口を開いたが、その論法は「ヤクザってのはなあ」という健さんや鶴田浩二のセリフのようで、私のような古い人間には納得できるところがあるのだが。

   今回の騒動は、「分裂」ではなく親分の盃を飲んだ人間が盃を返すことなく出ていったのだから「謀反」というべきで、ヤクザの世界では万死に値する犯罪だ。司組長が総本部を名古屋に移そうとしていたなどということはまったくない、作り話だ。司組長がカネにがめつい人間のようにいうが、直系組長が支払う会費は100万円前後で、山口組の運営に使われるカネであって組長個人が私腹を肥やすカネではない。山口組には金銭に関して詳細に記した資料はない。ミネラルウォーターや日用雑貨を買わせているのは事実だが、せいぜい月に5万円から20万円程度などなど。だが、司組長になって「引退する親分に1億円の餞別を払っていた」というのはすごい。それも引退する親分が相次いでいるので2000万円になってしまったそうである。

   彼のいい分をそのまま信じるわけにはいかないが、<「マスコミは鉄砲をバンバン撃つんじゃないかと煽りますが、そんなことは起こらんのです」(週刊新潮)>という件は頷ける。鉄砲を撃っただけで10年、人をケガさせたら20年、相手が死んだら無期懲役を食らうのでは、「鉄砲玉」を買って出る若い奴はなかなかいないだろう。

   山口組側は新組織から脱落する連中が多く、現在は800人もいないのではないかと読んでいるようだ。最後に直系組長は、世間をお騒がせしたことを詫び、「こういうことになった原因がどこにあるのかを検証」するといっている。不祥事を起こしたどこかの企業の広報担当重役のセリフのようで可笑しい。

   暴力団排除条例などで追い詰められ衰弱してきている暴力団組織だから、この分裂騒ぎは「一和会」戦争のように、組長の首を狙うよう大事にはならないで膠着状態が続いていくのかもしれない。

安倍首相「内閣改造」目玉は稲田朋美の重用?将来の総理って何かの冗談だよねえ・・・

   安保法制を参議院でも強行採決した安倍首相だが、反対運動の波は広がり続けている。心労と睡眠不足で疲労困憊の安倍首相を待っているのは、これまた頭の痛い「内閣改造」だが、大方は留任するようだと、週刊新潮も週刊文春も見ているようである。

   何とか目玉をつくりたい安倍首相は、可愛がっている稲田朋美政調会長を「女性初となる官房副長官に起用するプラン」(週刊文春)を考えているという。私には稲田なる人物がなぜ将来の総理候補といわれるのかまったくわからない。どこにそんな資質があるというのか。どこぞの週刊誌で彼女の私生活を含めて徹底解剖してもらいたいものだ。

   週刊文春の記事中で気になる箇所がある。政治部記者が稲田氏のファッションが奇抜でカネがかかっていると話し、「誕生日に番記者がティファニーのジュエリーロール(ケース)を贈ったら、『アクセサリーがたくさんあるから、とても助かる』と喜んでいた」といっている。

   おいおい、記者たちはまだそんなことをやっているのか。安倍のお気に入りで、将来、総理になったとき覚えめでたいように、みんなで出し合って贈り物をするなど、値段の高い安いではなく、絶対やってはいけないこと、記者のイロハである。そんなこともわからない連中が永田町をウロウロしているから、権力側に取り込まれてしまうのである。

日刊ゲンダイ創業者・川鍋孝文氏死去!権力にいつも噛みついてた硬骨ジャーナリスト

   反権力といえば、徹底した権力批判を1面に載せ続け一時代を築いた夕刊紙「日刊ゲンダイ」の創業者・川鍋孝文氏が先週亡くなった。講談社の先輩で、私が入社4年目に週刊現代に異動になったときの編集長だった。元毎日新聞の大森実氏を起用して始めた「直撃インタビュー」が評判になり、部数も週刊現代の評価もうなぎ登りの時代だった。

   小柄だが威圧感のある編集長で、怒鳴られると編集部全体がシーンとなった。編集長を辞めてしばらくして、日刊ゲンダイ立ち上げのために数人の社員たちと講談社を離れた。立ち上げからしばらくは苦しかったようだが、ロッキード事件が発覚した頃から、新聞・テレビでは絶対できない田中角栄批判が評判になり部数も増え、夕刊紙ナンバー1の地位を揺るぎないものにした。

   銀座が好きだった。ときどき会うと「元木!しっかりやれよ」と叱責されたが、根はシャイな人である。こんな思い出がある。週刊現代に異動するしばらく前に、四谷の割烹居酒屋で出会ったことがあった。女将が川鍋さんに「こちら元木さん」と紹介すると、離れた席から立ってきて「川鍋といいます」と名刺を差し出したのだ。私のほうが慌てて「私も講談社の~」というと、嫌な顔もせず「そうなのか」とニヤッと笑って戻っていった。

   今、川鍋氏健在ならば安倍政権批判を「日刊ゲンダイ」でどう繰り広げるのだろう。常に在野の精神を持ち続けた硬骨のジャーナリストの死を悼む。

「転落死老人ホーム」はらわた煮えくり返る最高責任者の経営感覚「介護食い物に金儲け」

   さて、3人の入居者が相次いで転落死した介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」などを全国展開している株式会社「メッセージ」最高経営責任者・橋本俊明会長(66)を週刊文春が直撃している。記事によると、過去2年間で全国の「アミーユ」施設で5人が事故死、疑いのあるものも含めて9件の虐待が発生しているという。

   ここは入居の際のおカネがいらず、月々の費用も多少安いために入居希望者は多いそうで、全国に303施設、総入居者は1万5000人を超え、営業収入は790億円にもなるそうだ。一大介護コンツェルンである。

   橋本氏は岡山大学医学部の第一外科医局を経て、81年に橋本胃腸科外科医院を開業した。91年にリハビリ主体の老人保健施設を立ち上げ、そこから介護事業にのめり込み始めたという。当初は、海外の施設を見て日本の介護のあり方に疑問を呈したり、老人に安い値段で施設を提供したいという「高邁な理想」をもっていたというが、大きくなるにつれて理想は金儲けへと変質していったようだ。

   介護付き有料老人ホームだから、入居者に対して介護職員が3対1の割合で配置されるべきだが、「全国のアミーユを視察したところ、職員が全然いませんでした」(介護コンサルタント)。他産業との賃金格差を是正するために厚生労働省から支給される「介護職員処遇改善加算」という補助金も、「アミーユ光が丘」の場合はまったく反映されていないという。

   週刊文春によれば、橋本会長らの個人資産は140億円以上になるそうだ。岡山県のビバリーヒルズといわれる豪邸に住む橋本氏は、不祥事や経営のあり方にどう答えるのか。説明責任があるのではないかという質問には、個人的には感じていることはあるが、第三者委員会などがあるので、その前にはいわない。会長といっても取締役の一人だからと逃げを打つ。

   被害者に謝罪したいという気持ちはあるかという問いには、<「川崎の方は第三者委員会がすぐ迫っていますから。第三者が『それは不可抗力でした』と言ったら『ああ、そうですか』と言うし、『それは責任です』と言ったら『ああ、そうなんでしょうね』という風に考えるだけの話です」>

   ここまで書き写してきて、はらわたが煮えくりかえって仕方ない。こんな施設でも頼って入居してくる老人たちやその家族が不憫に思えてならない。まさに貧困ビジネスの最たる施設ではないのか。介護は金儲けの手段。そう考えてこの業界に参入した居酒屋チェーンのワタミが次々に施設を閉鎖し、介護事業から撤退するのでないかといわれている。

   老人福祉を根本から見直し、介護に従事する人たちの給与をアップしないかぎり、こうした問題のある施設はなくならないはずである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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