女性が支える「春画」ブーム!展覧会解説も今どきの美人が「男性器を大きく描くのは風習です」

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   春画がブームだという。『週刊文春』が「空前のブーム到来」だと後半のカラーページまで使って特集している。細川護煕元首相&永青文庫理事長が所蔵している「春画」を公開した展覧会は盛況で、とくに女性客が詰めかけているというのである。

   「明治期の検閲がどのように人々の春画に対する意識を変えていったのか」(石上阿希国際日本文化センター特任助教)をテーマにした銀座・永井画廊で開かれている「銀座『春画展』」も好評で、こちらも女性の姿が多いという。作家の高橋克彦氏によれば、春画というのは中国が発祥で、「経験の少ない少女たちの教育用に寝室の壁に『春宮図』というセックスの絵を描かせた」ことが明代に流行し、日本にも入ってきて春画となったそうだ。

   林真理子氏も連載の中で「銀座『春画展』」を見に行った様子を書いている。オープニングパーティで春画の若い研究者がレクチャーをしたそうだが、「その方が今どきの美人なのである」(林氏)。一緒に行った作家の岩井志麻子氏が、なぜあんなに男性器を大きく描くのか、胸にはまるで興味がないのはなぜかという質問をしたそうだ。答えは「古代からそうしたものは大きく描く風習があったと言うのだ。そして江戸の日本人は、胸にはさほど興味を持たない。色も塗られていないというのである」(林氏)

   カラーページには、有名な蛸が海女と交合している葛飾北斎の「喜能会之故真通」、極彩色の色合いが絢爛豪華な歌川国貞の「艶紫娯拾余帖」、直接セックス描写をしているわけではないが、何ともエロチックな喜多川歌麿の「歌満くら」の3点が見開きにドーンと載っている。なかなかの迫力である。

   先日、『FLASH』の記者が私に「ヘア・ヌードの歴史」について聞きたいとオフィスに来た。私が出版社に入ってからも長い間、外国のポルノを翻訳するときも桜田門(警視庁)を刺激しないよう慎重に言葉を選んだものだった。その当時と刑法175条のワイセツ基準は何ら変わってないにもかかわらず、ヘア・ヌードという言葉が時代を動かし、今では春画までが週刊文春のグラビアページを飾るようになった。今昔の感である。

実母が語った川島なお美「小さい頃から頑張る子で、努力努力でここまで来た娘」

   ところで、講談社の10月1日付の人事が発表された。週刊現代編集長の鈴木崇之氏が第一事業局企画部担当部長に異動し、山中武史氏が新編集長になった。私が知るかぎり、彼は事件ものにも関心を持っていると思う。事件ものはカネがかかるからやらないなどという週刊現代、週刊ポストの風潮を変えてもらいたいものである。

   54歳で亡くなった女優・川島なお美の追悼を週刊文春がやっている。実母の好絵さん(83)は、小さい頃から頑張る子で、高校時代、英語はトップでヒヤリングがよくできると担任にいわれた。努力努力でここまで来た娘だったと話している。

   「失楽園」の著者・渡辺淳一さんは川島と親しかったが、生前こう語っていたという。「あれは、なお美がいなかったら書けない作品だった」

   意味深な言葉ではある。24時間、川島なお美を演じ続けた。「髪が抜けるのが嫌だから、放射線治療と抗がん剤をやりたくない」といって、108万円もする純金の棒で身体を擦る民間療法にすがったという。余命1年といわれていたのに、亡くなる直前まで2年間も舞台に立てたのは、彼女の情熱と気迫があったればこそであろう。

   『週刊新潮』は佐野研二郎氏の五輪エンブレムが白紙撤回されたが、五輪組織委員会の会長である森喜朗元首相が責任を取らないのでは組織の体質は変わらないと批判している。

   さらに、選考会を我が物顔に引き回して、審査委員に無断で2度の修正を加えたり、日本の国旗・日の丸と混同させるようなデザインはダメだとIOCの規定にあるのに、審査委員に徹底しないで、日の丸を明らかにイメージさせる佐野作品が選ばれるよう誘導していった「電通のワル」(週刊新潮)2人の責任が問われないのはおかしいと糾弾している。さすがに、東京五輪・パラリンピック組織委員会の槙英俊マーケティング局長(52)ら2人は2日に退任したようだ。

   日本野球界の至宝、王貞治氏が新たに「エンブレム委員会」のメンバーに加わったが、失礼だが、門外漢が根本から改革できるとは到底思えない。東京五輪の呪いはまだまだ続きそうである。

「元少年A」逮捕説の根拠・・・住所周辺で不可解なネコの首切断続発

   週刊新潮が「絶歌」を出した「元少年A」が逮捕されるという情報が9月末に駆け巡ったと報じている。静岡県浜松市で暮らしていたAが今年4月に都内の古びたマンションに引っ越してから、マンションの半径10キロ圏内で「戦慄する事件」(週刊新潮)が起こり始めたというのである。

   4月9日、練馬区の小学校の敷地内で首を切断された猫が発見された。7月2日、隣接する板橋区内のマンションの駐輪場で猫の胴体部分が見つかる。翌3日には北区のコインパーキングに目を抉られたり、首を切り落とされた3匹の猫が放置されていたなどなど。

   警察は動物愛護法違反容疑で捜査に乗り出した。警視庁の捜査幹部がこう話す。<「現在、元少年Aは事件を起こしたときとは姓名ともに変えている。捜査一課としては、新たな姓名とともに、すでに居住地も把握しています。その周辺で猫殺しが起きていれば、捜査の目を向けないわけがない。

   もし、このまま野放しにして、猟奇的な殺人事件を再び起こされでもしたら、警察に対する厳しい批判を免れられなくなるからです」>

   スクープをものにしようとした共同通信だが、結局、警察幹部が捜査していると認めなかったためモノにならなかったという。

JR新小岩駅「自殺の名所」伝説!株やFXで失敗してネットに書き込み「新小岩に行きます」

   最後に週刊現代の記事。東京・葛飾区の「JR新小岩駅」で自殺者が相次いでいると報じている。新小岩は友人がいるので時々行くが、少し御無沙汰していた。週刊現代によれば駅中が相当変化しているようだ。

   駅に入り、仄暗い通路を進むとホームにつながる2つの階段が見えるそうだ。その奥側の階段の前に、その場におよそ似つかわしくない大きな液晶パネルが3台設置されているという。そこには動物、景色、植物などをテーマにした映像が流れている。ホームに向かう階段を見ると、足元に青色の光が差してることに気がついた。どうやら、天井の一部分が半透明の青色の板になっているようだ。

   そして、ホームに上がり見渡してみると、「いのちの電話」といった相談窓口の看板がやけに目立つという。さらに、掲示板に貼られた手書きのメッセージには「あの人 この人に 支えられ 今を 生かされ生きている」とある。

   こうなったのは、こういう理由からだ。05年から10年にかけては年間でせいぜい1~2件程度だった人身事故が、11年には11件と急増した。今年もすでに6件の事故が起きていて「負の連鎖」が止まらないという。

   なぜ新小岩なのか。原因は株やFX(外国為替証拠金取引)などの投資に失敗し、財産を失った人々がネット上に残した書き込みだった。「10年間必死に働いて貯めた500万円を失った。新小岩に行きます」「妻や子供に合わせる顔がない。もう新小岩に行くしかない。みんなありがとう」

   きっかけは11年7月12日に起きた事故だった。45歳の女性が通過中の成田エキスプレス(NEX)に飛び込み、その衝撃で5~6メートル離れたキオスクまで弾き飛ばされた。翌日には反対側のホームで男性が飛び込み、大きく報道されてからだという。

   千葉県在住の岩崎彰さん(58歳、仮名)も、株に失敗して新小岩での自殺を考えたことがある1人だそうだ。「新小岩で人身事故が多いということは知っていました。株で大損してからは電車が止まる度に、もしかしたら自分と同じような境遇の人が飛び込んだのかもしれないと考えるようになり、新小岩に降りてなんとなくベンチに座ってみることが増えたんです。

   そんなことが続いたある日、気が付くと、ホームギリギリのところに立って、上半身を前後に揺らしている自分がいました。でも、どうやってここにたどり着いたのか、途中の記憶がまるでない。慌てて身を引きましたが、一歩間違えれば飛び込んでいたかもしれません」

   かつて高島平団地が「自殺の名所」などといわれたことがあった。そうすると各地から自殺志願者が団地に来て飛び降り、団地の自治会は屋上に上れないようにしたり、屋上の柵を高くするなどの対策を講じて大変だったそうだ。

   株やFXだけではなく、貧困層がますます増えるにしたがって自殺者は増加するのであろう。根本的な解決策は格差や貧困を減らすことしかないはずだが、一部の金持ちや大企業を優遇することしか考えていない安倍政権は、そちらの方への関心は薄いようだ。困ったものだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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